“世紀の男女マッチ”が映画化! その試写会へ行ってきました。
こちらテニマガ編集部、先週は都内某所で映画の試写会に行ってきました。
作品の名は
『BATTLE OF THE SEXES(バトル・オブ・ザ・セクシーズ)』。
アメリカで昨年公開。日本では7月6日(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国上映予定のテニス題材の作品です。
実話となる同作の主人公はビリー・ジーン・キング。“キング夫人”でお馴染みのレジェンドですね。彼女を演じるのはエマ・ストーン。2016年に『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞の主演女優賞を獲得したオスカー女優です。昨年のUSオープンではキング夫人とともに会場に足を運んでいました。
もうひとりの主役がボビー・リッグス。男女同権を唱えるキング夫人を挑発し、男性至上主義の代表として彼女に挑戦状を叩きつける、いわばヒール役です。でも、実績は十分。1939年には世界1位となり、グランドスラム通算3勝を挙げています。彼を演じるスティーブ・カレルは、アカデミー賞主演男優賞にもノミネート経験がある演技派としても有名。
監督はジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス。2006年公開の『リトル・ミス・サンシャイン』でアカデミー賞4部門にノミネートされた夫婦監督。
アーティストのミュージックビデオなども手掛けおり、例えばスマッシング・パンプキンズの『1979』(1997年)やオアシスの『オール・アラウンド・ザ・ワールド』(1997年)、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの『カリフォルニケイション』(2000年)や『バイ・ザ・ウェイ』(2002年)などなど、幅広い活動を行っています。
個人的にミュージックビデオの話も激アツなのですが、主旨から逸れるので話を戻しましょう。
本作の舞台は1970年代初頭。キング夫人が男女平等を訴え、女子テニス協会(WTA)を設立。多くの苦労や困難を乗り越えながら、リッグスが持ちかける世紀の男女マッチ『バトル・オブ・ザ・セクシーズ(性差を超えた戦い)』に焦点を当てて、本編は描かれています。
1973年9月20日に行われたキング夫人とリッグスの一戦は、アメリカ・ヒューストンで3万人超の観客動員を記録。世界の40ヵ国でテレビ放映され、9000万の人々がテレビを通して試合を観戦したと言われています。テニス界でも今なお語り継がれる一戦です。
キング夫人が抱える背景を描きつつも、世間(特に女性)を敵に回したリッグスの背景も描き、最後は両者に感情移入ができるーー夫婦監督だからこその視点でとても楽しめました。映画ファンだけでなく、テニスファンも十分に楽しめる作品だと思います!
と、そろそろネタバレも怖いので、テニマガと“世紀の一戦”についても紹介しましょう。
1970年に創刊したテニマガのバックナンバーを見ると、当時のムーブメントの大きさがよくわかりました。その一例が下の表紙です。
騒動の真っただ中にいたリッグスが表紙を飾りました。キング夫人と対戦する前にマーガレット・コート(コート夫人)とも対戦。試合に勝利して賞金を受け取るおじさん(?)の笑顔がバーンと。テニマガの表紙では最年長記録(当時55歳)ではないでしょうか…(たぶん)。
表紙を飾るほど、世界が、テニス界が注目した戦いだったようです。映画を観ても、その注目度がいかにすごかったかがわかるので、ぜひご覧になってください!
今後も『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』の詳細情報をお伝えしたいと思います。お楽しみに!
(編集部N)
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