「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/賞金総額523万8735ドル/クレーコート)のシングルス決勝で、世界1位で第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が錦織圭(日清食品)を6-3 6-2で破り、世界1位の座を守った。

 錦織にとって2度目の出場となったモンテカルロは、今季2度目のマスターズ出場だった。準優勝は、大いに誇りにしていい結果だった。決勝では、クレーコートで史上最強の男、現在世界ナンバーワンのナダルにストレートの完敗に終わったとしても、素晴らしい成果と言える。

 錦織にとって、今回はマスターズ大会で4度目の決勝進出だった。しかも、手首の負傷による長期離脱から復帰して3ヵ月足らずのタイミングだった。今大会では、マリン・チリッチ(クロアチア)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と、2人のトップ10プレーヤーを倒した。

 14時45分に決勝が始まったとき、地中海に面したモンテカルロ・カントリークラブに太陽は燦々と照り付け、気温は23度まで上昇した。錦織はよく集中しており、ベースライン上での攻防に挑む準備ができていた。第2ゲームをキープするのに10分もかかったが、続くゲームでナダルのダブルフォールトにも助けられてブレーク。緩急をつけたテニスを披露し、ダウン・ザ・ラインへの素晴らしいバックハンドを決め、最後はナダルをあっと驚かせるドロップショットでゲームを奪った。

 観客が驚きでざわつく中、錦織は2-1で自身のサービスゲームを迎えた。しかし、ここで錦織のプレーレベルが少し落ちたところをナダルが逃さず、すぐさまブレークバック。最後は錦織のダブルフォールトで決まった。

 ナダルはさらに調子を上げ、凄まじいショットで錦織にカウンターを打ち返す隙を与えなかった。ナダルがふたたびブレークして5-2リード。5-3でナダルはダウン・ザ・ラインへのフォアハンドのウィナーを決めて第1セットを奪取し、11回目のモンテカルロ優勝に大きく前進した。

 この状況を打破するには、錦織はレベルをひとつ上げる必要があった。しかし、それはできなかった。錦織は第1ゲームをキープするが、第3ゲームでサービスのスピードが著しく落ちてブレークされた。ナダルはふたたびブレークして4-1とした。がっかりした錦織は思わずラケットをレッドクレーの上に落とす。

 錦織はこの試合初のサービスエースを決めるなど、次のサービスゲームをキープ。しかし、この日のナダルは強すぎた。スペインのレジェンドは最後まで錦織を圧倒し、わずか1時間33分で勝利。大会を通じてひとつもセットを落とさず、失ったゲームもわずか21だった。史上最多の11度目のモンテカルロ優勝を決めたナダルは、ランキングでもトップを守った。

「第1セットでブレークしたとはいえ、非常に苦しい試合になることはわかっていた。終盤ではエネルギーも切れた。高いレベルをずっと維持するのは難しかった。それでも、ここで決勝まで来られたことにはとても満足している。今日はあまりいいプレーができなかったけど、今大会は3戦でフルセットの素晴らしい試合ができた。次はバルセロナでも、同じようにいいプレーを見せたいと思う。クレーコートのシーズンは、多くのポイントと自信を手にするためにとても重要な時期。今大会のように充実した期間にしたい」と錦織は次の大会を見据えた。(取材・文◎GEORGES HOMSI)

※写真はモンテカルロ・マスターズ表彰式、優勝カップを掲げるナダルと、準優勝プレートを持つ錦織圭
MONTE-CARLO, MONACO - APRIL 22: Rafael Nadal of Spain celebrates with the trophy after winning the Monte Carlo Rolex Masters against Kei Nishikori of Japan during day eight of ATP Masters Series: Monte Carlo Rolex Masters at Monte-Carlo Sporting Club on April 22, 2018 in Monte-Carlo, Monaco. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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