イタリア・ローマで開催されている「BNLイタリア国際」(ATP1000/5月13~20日/賞金総額544万4985ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、ファビオ・フォニーニ(イタリア)が第6シードのドミニク・ティーム(オーストリア)を6-4 1-6 6-3で破り、フォロ・イタリコの観客たちを熱狂させた。

 黒地に赤い稲妻が描かれたシャツを身につけて登場した、イタリア最上位プレーヤーのフォニーニは、ティームが放つ高く跳ねるスピンサービスを返すために、コート沿いに飾られた花をかすめ、コントロールされたいいロブとタッチボレーでティームを苛立たせながら、出だしからエネルギッシュにプレーした。

「今日、僕はすごくいいプレーをしていた」とティームは言った。彼は先週のマドリッド準決勝でラファエル・ナダル(スペイン)を倒したばかりだ。

「ただ、彼(フォニーニ)がよかったからだ。彼は、母国でプレーすることで燃え上がっていた」

 ローマで7度優勝しているナダルと、4度優勝しているノバク・ジョコビッチ(セルビア)もまた、3回戦へ勝ち進んだ。ナダルは世界ランク31位のダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)を6-1 6-0で下し、ジョコビッチは予選勝者のニコラス・バシラシビリ(ジョージア)を6-4 6-2で退けた。

「先週のマドリッドで敗れたあとで、このように力強く復帰できたことが重要だ」とナダルは言った。

 ナダルは次の3回戦で、ティーンエイジャーのデニス・シャポバロフ(カナダ)と対戦する。シャポバロフはロビン・ハッサ(オランダ)を7-6(3) 6-7(5) 6-3で倒して勝ち上がった。またジョコビッチは、第8シードのジョン・イズナー(アメリカ)を6-7(5) 7-6(2) 7-6(5)で破ったアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)と対戦する。

 ディフェンディング・チャンピオンのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した地元選手のマッテオ・ベレッティーニ (イタリア)を7-5 6-2で倒した。

 日本の錦織圭(日清食品)は、第1セットをタイブレークで落としながら挽回し、第3シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に6-7(4) 7-5 6-4で競り勝った。この試合はおよそ3時間かかった。

 フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)は予選勝者のステファノス・チチパス(ギリシャ)を7-5 6-3で下している。

 第3セットの始めにミスをしたあと、フォニーニはラケットを蹴飛ばす場面があったが、最終的に冷静さを失ったのはティームのほうだった。最後のゲームで、ティームはラケットを叩きつけて折れ曲がったラケットをガラクタにしてしまい、それを客席の前列にいた困惑したファンに手渡した。

 その2ポイント後、ティームがサービスリターンをネットにかけて試合に終止符が打たれると、ホワイト・ストライプスの『セブンネイション・アーミー』が会場のスピーカーを通して流れ、テニスの試合というより、サッカーの試合に似た雰囲気の中、観客たちは曲に合わせて歌い始めた。

「我々はようやくつながることができた。それがもっとも素晴らしいことだと思う」とフォニーニは観客について言った。観客たちは数年前、フォニーニが支離滅裂なパフォーマンスをしたあとに、彼にブーイングを浴びせていたのだ。

「僕は、特にクレーコートを得意とするトッププレーヤーを倒した」とフォニーニは言い添えた。

「最後には、僕は勝利に値したと思う。何本か花を台無しにしてしまったが、協会(イタリア・テニス連盟)には、新しいものを買ってくれるんじゃないかな」

 一方ティームは、すでに5月27日から始まるフレンチ・オープンを見据えている。

「この敗戦は、それほど手痛いものじゃない。逆に、来たる週に向け、僕に意欲を与えてくれる黒星だ」とティームはコメントした。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はファビオ・フォニーニ(イタリア)
ROME, ITALY - MAY 16: Fabio Fognini of Italy celebrates defeating Dominic Thiem of Austria during day four of the Internazionali BNL d'Italia 2018 tennis at Foro Italico on May 16, 2018 in Rome, Italy. (Photo by Julian Finney/Getty Images)

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