イタリア・ローマで開催されている「BNLイタリア国際」(ATP1000/5月13~20日/賞金総額544万4985ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第11シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を7-6(4) 6-3で倒し、決勝に進出した。

 ナダルとジョコビッチのライバル関係の最新の章は、競った第1セットゆえに期待に応えた。

 このふたりの間での51回目の、そして1年ぶりの対戦で、ナダルのコートカバリング能力は最終的に、右肘の故障後にいまだ調子を戻そうとしている最中のジョコビッチにとって、対処しきれないものだった。

「厳しい戦いだった。いい戦略と、双方からのいいショットが見られたいいレベルのテニスだったと思う」とナダルは言った。ナダルもまた、過去に故障に苦しめられていた。

 日曜日の決勝のナダルの対戦相手は、前年度覇者のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)だ。第2シードのズベレフは準決勝で、第2セットの序盤に許したブレークから回復し、第4シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を7-6(13) 7-5で下した。

 ズベレフは、5本のセットポイントを凌いだタイブレークの終わり近くに、ラケットを叩き折った。ズベレフは、ミュンヘンとマドリッドで優勝したあと、ここ3週間で3度目のトロフィーを狙っているが、彼は過去4度のトライで、一度もナダルを倒せていない。

「このサーフェスでのナダルは、ほとんど無敵だ」とズベレフは言った。

「僕は自分のベストのプレーをしなければならない」

 もし、ナダルがローマで記録更新の8度目のタイトルを手にいれれば、彼はロジャー・フェデラー(スイス)に代ってふたたび世界1位に躍り出ることになる。フェデラーはウインブルドンの準備をするため、クレーコートシーズン全体をスキップすることを決めていた。

 このナダル対ジョコビッチの最初のセットだけをとっても、このプロ化以降の時代でもっとも豊かなライバル関係の再現は、観るに値するものだった。ジョコビッチは見事なショットメーキングで、早い段階でのブレークから回復し、ナダルは手にした最初のセットポイントを、オン・ザ・ラインのリターンウィナーでものにした。

 第1セットの半ばの特に見ごたえのあったポイントでは、ナダルはドロップショットを追って走ると賢明なアングルショットでジョコビッチに下がることを強い、それからジョコビッチはふたたび前に出て、ボレーのウィナーでポイントを終わらせた。

 ファンたちが立ちあがって拍手を送るシーンは数回見られた。

「本当に質の高い試合だった」とジョコビッチは言った。「すごく楽しめたよ」。

 第1セットのタイブレークを落としたあと、ジョコビッチは戦略についての不一致らしきもののため、自分のチームが陣取る席に向かって叫び始め、コートチェンジの際にもまた同じことを繰り返した。

 ナダルは第2セットの早い段階でブレークを果たし、それからはもう2度と振り返らなかった。

 ジョコビッチは、タイブレーク3-3から風下でプレーしなければならず、ナダルとプレーするときにはそれが大きな違いを生む、と指摘した。

「これはプレーヤーとコート上にいるものだけが知る、小さな詳細なんだ」とジョコビッチは言った。

 それでもこれは、ジョコビッチにとって今年最高の試合だった。

「僕はここでこれまで4試合をプレーしたが、この大会にやってきたときには、何も期待していなかった」とジョコビッチは言った。

「僕はここ3日間の自分のプレーぶりをうれしく――すごくうれしく思っている。そしてロラン・ギャロスが、この進撃の続きとなることを願っている」(C)AP(テニスマガジン)

※写真は準決勝で対戦したラファエル・ナダル(スペイン/左)とノバク・ジョコビッチ(セルビア/右)
ROME, ITALY - MAY 19: Rafael Nadal of Spain and Novak Djokovic of Serbia embrace after their semi final match during day 7 of the Internazionali BNL d'Italia 2018 tennis at Foro Italico on May 19, 2018 in Rome, Italy. (Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)

This article is a sponsored article by
''.