「DUNLOP SRIXON CUP 全国選抜ジュニアテニス選手権大会 兼 ワールドジュニアテニス世界大会 代表選考会」(千葉県柏市・吉田記念テニス研修センター/5月17~20日/ハードコート)は大会最終日を迎え、14歳以下と12歳以下の男女シングルス決勝などが行われた。

 14歳以下の男子シングルス決勝は第1シードのジョーンズ怜音(東海/暁中学校)が第2シードの森田皐介(関東/一筆TC)を1-6 7-6(5) 6-3の逆転勝利で下して優勝した。

 立ち上がりは強風の難しいコンディションの中、前目にポジションをとって早い展開で攻める森田に対し、ジョーンズはミスを連発。ラリーがほとんど続かない展開で、1-1から5ゲーム連取で森田がわずか29分で第1セットを奪った。

 だが、第2セットに入り、ジョーンズが調子を上げる。サービスが格段によくなり、リターンゲームでもサイドへ振られても粘り強く拾ってポイントにつなげた。第1セットと真逆の展開となり、ジョーンズが4-0とリードした。

 しかし、ふたたびジョーンズが崩れ始めると、森田が反撃して5ゲーム連取で一気に逆転。このまま森田がサービング・フォー・ザ・マッチで勝ちきると思われたが、鋭いパッシングショットなどでリターンから攻めたジョーンズがブレーク、さらにキープで6-5とふたたびリードした。森田もキープしてタイブレークにもつれたが、5-4からのミニブレークが決定打となり、ジョーンズがタイブレークを制して最終セットに持ち込んだ。

 ギアを上げてきたジョーンズに対し森田は「第1セットと変わらないプレーをしてしまった」と対応できず1-0から2つのブレークを含む5ゲーム連取で1-5と引き離された。そこから2ゲームを奪う粘りを見せたが、ジョーンズが押しきって6-3で2時間を超える戦いに終止符を打った。

 ジョーンズは優勝にも「勝敗よりも自分のプレーをしたかった。納得いかない」と不満気な様子だった。だが、調子が悪い中でも粘って第2セットを奪って逆転した底力は、今後に向けて大きな収穫だったのではないか。来月からフランスに3ヵ月のテニス留学を行い、その後も可能ならば海外を拠点に戦っていく予定だという。

画像: 昨年の12歳以下に続いて今年は14歳以下を制した虫賀心央(東海/TENNISPRO.CO.JP)。「課題のフォアもよかった」と振り返った(撮影◎小山真司/テニスマガジン)

昨年の12歳以下に続いて今年は14歳以下を制した虫賀心央(東海/TENNISPRO.CO.JP)。「課題のフォアもよかった」と振り返った(撮影◎小山真司/テニスマガジン)

 14歳以下の女子シングルス決勝は第6シードの虫賀心央(東海/TENNISPRO.CO.JP)がノーシードの石井さやか(関東/Team REC)を6-1 6-4で破り、優勝。2人は昨年の全日本ジュニアでも対戦しており、そのときは石井が勝利したため、今回は虫賀がリベンジに成功した。

 虫賀はフォア、バックともに好調で面白いようにウィナーを連発。石井に反撃する隙を与えず6-1で第1セットを先取。第2セットも虫賀が先行して制するかと思われたが、石井が意地を見せて4-4に追いつく。だが、追いつかれた虫賀が2ゲーム連取で振りきって優勝を決めた。

「古賀ちゃん(準決勝)、(石井)さやかに勝ったことがなかったので今回リベンジできて本当にうれしい」と虫賀は笑顔を見せた。敗れた石井は「昨年の全日本ジュニアで勝ったのに今日負けて、離されたと感じた。強いのはわかっていたけど、さらに強くなっていて、ちょっとレベルが違った」と完敗を認めた。

 虫賀もジョーンズと同様に今夏は海外へ飛び出す。双子の姉・心央とともに今年8月からアメリカ・フロリダ州にあるスポーツの名門校「クラブメッドアカデミー」へ盛田ファンドの支援を受けて留学することが決まっている。より厳しい環境で揉まれて、彼らがどのように成長していくのか、今後の動向からも目が離せない。

(編集部◎池田晋)

※トップ写真は14歳以下男子シングルス決勝を逆転で制した第1シードのジョーンズ怜音(東海/暁中学校)
撮影◎小山真司/テニスマガジン


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