ナダルがボレッリからの猛攻を退け2回戦へ [フレンチ・オープン]

 フランス・パリで開催されている「フレンチ・オープン」(5月27日~6月10日/クレーコート)の大会3日目、男子シングルス1回戦。

 全仏優勝歴10回のラファエル・ナダル(スペイン)は、ラッキールーザーのシモーネ・ボレッリ(イタリア)からの強いチャレンジを撃退し、それでもストレートセットで勝って2回戦に駒を進めた。

 ナダルは、タイブレークで4つのセットポイントをしのいだ末、雨天によって2日がかりとなった試合を6-4 6-3 7-6(9)で制し、パリでの勝利の記録を80勝2敗に更新した。

 モンテカルロ、バルセロナ、ローマで優勝し、このお気に入りのサーフェス、クレーコートで“絶対的本命”であるナダルは、タイブレークで3-6と劣勢に立たされていたが、印象的なやり方でボレッリのチャレンジをかわして見せた。ナダルはサービスエースを叩き込み、次はバックハンドボレーを決め、続いてクロスのウィナーを放った。

 深いグラウンドストロークと繊細なショットを巧みに混ぜるボレッリは、バックハンドのドロップショットで7-6とリードし、またもセットポイントを手にしたが、ナダルは次のポイントをサービスでものにし、7-7と追いついた。

「厳しい時間帯を切り抜けた。これはこの先に向け、重要なことだと思う」とナダルはコメントした。

 この試合は、雨のために月曜日に中断された6試合のうちの一つだった。火曜日の朝にも、さらに雨が降って試合を中断させたあと、ナダルはコートに戻ってきた。

 ナダルはこの日、最初の3ゲームを取ったが、世界ランク129位のボレッリがプレーレベルを上げて、一連の素晴らしいリターンを見せ始めた。

 第3セット第8ゲームで、ナダルは4つのブレークポイントをしのいでおり、それを可能にしたショットの中には、彼のトレードマークである猛烈なフォアハンド・クロスのウィナーもあった。

「非常に難しい試合だった。シモーネはすごくアグレッシブにプレーしていて、第3セットには多くのチャンスを握っていた」とナダルは言った。

 この日、勝ち上がった選手の中には、第3シードのマリン・チリッチ(クロアチア)、第5シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)、第6シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)、第9シードのジョン・イズナー(アメリカ)らもいる。

 チリッチはジェームズ・ダックワース(オーストラリア)を6-3 7-5 7-6(4)で破った。

 また、第24シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)はジョン・ミルマン(オーストラリア)を7-5 6-4 6-2のスコアで乗り越えて、2回戦に進んだ。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はラファエル・ナダル(スペイン)
PARIS, FRANCE - MAY 29: Rafael Nadal of Spain reacts after winning his men's singles first round match against Simone Bolelli of Italy during day 3 of the 2018 French Open at Roland Garros on May 29, 2018 in Paris, France. (Photo by Aurelien Meunier/Getty Images)

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