フランス・パリで開催されている「フレンチ・オープン」(5月27日~6月10日/クレーコート)の女子シングルス準々決勝で、第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)が1セットダウンから挽回してアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を6-7(2) 6-3 6-2で下し、ベスト4に進出した。

 第1セットでのハレプは強気のテニスを意図し、躍起になって攻めたが、彼女の勇敢な戦略は裏目に出て、30本ものアンフォーストエラーをおかすことになった。しかし、第2セット以降はミスを押さえ、同時に相手のサービスゲームでアグレッシブにいくという形で、いい反撃を見せた。

「第1セットのあと、私はただ強い気持ちを保ち続け、まったく諦めていなかった」とハレプは言った。

「試合の出だしに多くのミスをおかしてしまった。過剰にやろうとし過ぎていたの。それから少し戦略を変えたのだけれど、それがうまくいったわ」

 ハレプはいまだ、最初のグランドスラム・タイトルを追っている。彼女はエレナ・オスタペンコ(ラトビア)に対する昨年のフレンチ・オープン決勝で、第1セットを取り、第2セットでも3-0でリードしていた。しかし彼女はそこから崩れ、その2度目のロラン・ギャロス決勝で、最終的にノーシードのオスタペンコに逆転負けを喫していたのである。

 不安や緊張の問題に対処するのに苦労していたことを認めていたハレプは、それゆえケルバーを克服したそのやり方について、非常に誇りに思っていた。彼女は出だしで0-4とリードされいていて、またやはり試合の序盤に不安定なプレーを見せて、第1セットでは30本ものアンフォーストエラーをおかしていた。

 しかしハレプは問題を理解し、攻撃のリスクを少し抑えて、ショットによりスピンを加え、ケルバーにミスさせるよう仕向けた。最後の2セットでハレプはアンフォーストエラーの数を、ケルバーのミスの半分に当たる16本に抑えていた。ケルバーは第3セットの出だしに、左足のマメの治療を受けた。

「(過剰な)期待も、プレッシャーもないわ」

 準々決勝を見つめ、ハレプは、おそらくほかの誰よりも自分に言い聞かせようとして、こう言った。

「私はただ、今日やったように、ここまで毎日やってきたようにプレーしたい。もしそれができたら結果が何であれ、試合後に、私は(気持ち的に)大丈夫だわ」

 ハレプは準決勝で第3シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)と対戦する。

「彼女は今年、私よりいいプレーをしているから、自分がこの試合の本命だとは思わない」とムグルッサは言った。

「彼女はクレーが好きな選手。ロラン・ギャロスが好きなのよ。そして、そのことを示して見せた」

 元フレンチ・オープン・チャンピオン同士の対決となった準々決勝で、ムグルッサはマリア・シャラポワ(ロシア)を6-2 6-1と圧倒した。シャラポワはこれまでに獲得した5つのグランドスラム・タイトルのうち、2つをこのロラン・ギャロスで獲得している。

 ムグルッサは今年のフレンチ・オープンでまだ1セットも落としていない。彼女はパリで2度目、グランドスラム大会では、2016年フレンチ・オープン、2017年ウインブルドンに続く3度目のタイトル獲得を目指している。

 第3シードのムグルッサは、シャラポワに対する過去の3対戦のすべてで敗れていたが、今回は、シャラポワを倒すのに70分しか必要としなかった。彼女は素晴らしいリターンを見せ、元世界1位のサービスを6度ブレークした。

「彼女は多くのことを、私よりうまくやってのけていたわ。今日は彼女のほうがアグレッシブだった」とシャラポワは言った。

「彼女のショットは、私のそれより深さがあった。私は無理してショットを打つことを強いられていたと思う。彼女は、私よりずっといいサービスを打っていた」

 シャラポワは出だしから、ベストの調子には程遠く、3度ダブルフォールトをおかして最初のサービスゲームでブレークされた。合計すると6度ダブルフォールトをおかしており、また、合計27本と、ムグルッサの2倍にあたるアンフォーストエラーをおかした。

 セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が胸筋の故障で棄権したため、シャラポワは4回戦を戦うことなく準々決勝に進んていた。一方のムグルッサも、対戦相手のレシア・ツレンコ(ロシア)が2ゲームをプレーしたあとに棄権したため、事実上、4回戦を免除されていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は準決勝に進んだシモナ・ハレプ(ルーマニア)(撮影◎毛受亮介)

  

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