フェデラーがキリオスとの接戦を制して決勝へ、世界1位の座を奪回 [メルセデス・カップ]

「メルセデス・カップ」(ATP250/ドイツ・シュツットガルト/6月11~17日/賞金総額72万9340ユーロ/グラスコート)のシングルス準決勝で、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第4シードのニック・キリオス(オーストラリア)を6-7(2) 6-2 7-6(5)の大接戦の末に下して決勝行きの切符を獲得するとともに、ラファエル・ナダル(スペイン)から世界1位の座を奪い返した。

「それ(1位復帰)が起こったのは素敵なことだが、僕にはほかの問題がある」と3月以来の大会でプレーしているフェデラーはコメントした。

「僕はここ3ヵ月プレーしていなかった。この大会はグラスコートであり、速く、ここまでのところ(慣れるのが)難しい。それでもやはり、やってのけたということはうれしいよ」

 23本のサービスエースを奪ったキリオスに、フェデラーは最後の最後まで追い立てられた。キリオスは第3セットのタイブレークで相手のサービスからのポイントを奪う、いわゆる“ミニブレーク”もやってのけたが、フェデラーは揺るがなかった。彼は最初のマッチポイントで、短いボールをバックハンドでストレートに切り返してキリオスを抜き、勝利をつかんだ。

 ランキングでナダルの100ポイント後ろにつけていたフェデラーは、この勝利により、決勝の結果がどうあれ、月曜日の新ランキングで世界1位に返り咲くことを確かなこととした。

 フェデラーは決勝で、グラスコートでの18勝目、総計では98度目の優勝をかけ、第7シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する。

 ラオニッチはもうひとつの準決勝で19本のサービスエースを決め、直面した唯一のブレークポイントをセーブして、前年度覇者で第2シードのルカ・プイユ(フランス)を6-4 7-6(3)で倒した。

 ラオニッチがツアーで決勝に至ったのは、2017年5月のイスタンブール(ATP250/クレーコート)以来のことだ。彼が最後に大会に優勝したのは、2016年1月のブリスベン(ATP250/ハードコート)まで遡る。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はロジャー・フェデラー(スイス/左)と大会ディレクターのエドウィン・ウェインドーファー氏(右)
STUTTGART, GERMANY - JUNE 16: Roger Federer of Switzerland poses with tournament director Edwin Weindorfer and ball kids after defeating Nick Kyrgios of Australia and returning to the top position in the ATP global ranking during day 6 of the Mercedes Cup at Tennisclub Weissenhof on June 16, 2018 in Stuttgart, Germany. (Photo by Alex Grimm/Getty Images)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles