イギリス・ロンドンで開催されている「フィーバーツリー選手権」（ATP500／6月18〜24日／賞金総額211万6915ユーロ／グラスコート）の男子シングルス1回戦。

　マリン・チリッチ（クロアチア）は、このクイーンズクラブでまたよい進撃をやってのけることがウインブルドンに役立つよう願っている。

　第1シードのチリッチは、2012年大会の優勝者で、2013年と2017年には準優勝を遂げていた。彼は昨年のウインブルドン決勝で足のマメに苦しめられ、ロジャー・フェデラー（スイス）に敗れたものの、タイトルの近くまで迫った。そして、この月曜日に彼はフェルナンド・ベルダスコ（スペイン）を6-3 6-4で破り、クイーンズクラブで勝利のスタートを切った。

「前年度の栄光を拠り所にすることなどできない。それをもう一度、見せなければならないんだ」とチリッチは言った。

「グラスコート・シーズンは短いが、素敵なものでもある」

　もうひとりのビッグネームは、グランドスラム大会優勝歴3回のスタン・ワウリンカ（スイス）だった。彼はワイルドカード（主催者推薦枠）で出場したキャメロン・ノリー（イギリス）を6-2 6-3で下した。

　膝に2度の手術を受けたあと、昨年6ヵ月をコート外で過ごしたワウリンカは、先月のフレンチ・オープン（クレーコート）で1回戦負けを喫したが、おかげでグラスコートでプレーするための準備の時間をより多く手にすることになった。

「全体的に見て、毎日よくなってきており、僕は自分のレベルに満足している」とワウリンカは言った。

　第5シードのサム・クエリー（アメリカ）はワイルドカードのジェイ・クラーク（イギリス）を6-3 6-3で簡単に退けたが、第6シードのジャック・ソック（アメリカ）はダニール・メドベデフ（ロシア）に5-7 3-6で敗れた。

　また昨年の準決勝進出者、ジル・ミュラー（ルクセンブルク）は、デニス・シャポバロフ（カナダ）を7-6(7) 7-6(6)で下した。

　ビッグネームのほとんどは火曜日に試合を始める。ノバク・ジョコビッチ（セルビア）、ミロシュ・ラオニッチ（カナダ）、前年度覇者のフェリシアーノ・ロペス（スペイン）は火曜日に試合を予定しており、アンディ・マレー（イギリス）は故障により11ヵ月の活動停止を経て、ニック・キリオス（オーストリア）に対し、待ちわびられた復帰を果たすことになる。(C)AP（テニスマガジン）

※写真はマリン・チリッチ（クロアチア）
LONDON, ENGLAND - JUNE 18: Marin Cilic of Croatia in action during his match against Fernando Verdasco of Spain on Day 1 of the Fever-Tree Championships at Queens Club on June 18, 2018 in London, United Kingdom. (Photo by Marc Atkins/Getty Images)