トップを目指すスビトリーナ、不安定さを露呈するも2回戦へ [ネイチャーバレー・クラシック]

 イギリス・バーミンガムで開催されている「ネイチャーバレー・クラシック」(WTAプレミア/6月18~24日/賞金総額93万6128ドル/グラスコート)のシングルス1回戦。

 1月に世界1位の座まであと2勝と迫っていたエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)は、ウインブルドンの前哨戦であるバーミンガムで、難しい初戦を生き延びることにより、トップに至るための勢いをキープした。

 第2シードのスビトリーナは、ストレート勝利までもう少しというところでよろめき、最終セットでも少しの間たじろいだが、最終的にドナ・ベキッチ(クロアチア)を6-1 3-6 6-1で倒した。

 スビトリーナは、昨年の出だしからWTAツアーで最高の勝率を刻むための主な武器だった、激しいまでの意欲と不屈の動きの片鱗を垣間見せたが、バウンドが低い芝のサーフェスでの不安さも露呈した。

 セットを先取し、第2セットでも3-1とリードしていたにも関わらず、段階を追って頻度を上げたネットでポイントを取ろうとする試みの質は、ややムラがあり、同時に、今大会で準優勝した経験を持つベキッチは、より辛抱強くなり、効果的にカウンターアタックを行い始めた。

 最終セットの第5ゲームで2つのブレークポイントを凌がねばならなかったスビトリーナは、またも3-1のリードを失いかかったが、よいサービスと3度目の試みでやっと仕留めたネットプレーによって、ピンチを凌いだ。

 グラスコートでのスビトリーナは、まだ準々決勝以上に進出したことがない。しかし最終的には、彼女のグラスコートでの戦術的な試みが、何とか間に合うタイミングで実を結んだ。

「私は、ただいいプレーをし、優勢に立とうと努めていたのだけれど、彼女がいくつかの素晴らしいプレーをしてブレークバックしてきた。こういう挑戦は、常にいいものだわ」

 スビトリーナは、テクニックを試されるこのサーフェスで、ちょっとした困難に取り組んで克服する、追加的な練習ができることを喜んでいる----そういう意味で、こう言ったようだ。

「彼女はボールをすごくフラットに打ってきた。グラスでの最初の試合は常にチャレンジだから、難しかったわ」

 スビトリーナは次のラウンドで、アリゼ・コルネ(フランス)と対戦する。2014年のウインブルドンでセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を倒したことで知られるコルネは、元トップ10のエカテリーナ・マカロワ(ロシア)を5-7 6-4 6-1で下して勝ち上がった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)
BIRMINGHAM, ENGLAND - JUNE 19: Elina Svitolina of Slovakia plays a forehand during her first round match against Donna Vekic of Croatia on Day Four of the Nature Valley Classic at Edgbaston Priory Club on June 19, 2018 in Birmingham, United Kingdom. (Photo by Jordan Mansfield/Getty Images for LTA)

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