スビトリーナが初の準々決勝進出 [ネイチャーバレー・クラシック]
イギリス・バーミンガムで開催されている「ネイチャーバレー・クラシック」(WTAプレミア/6月18~24日/賞金総額93万6128ドル/グラスコート)のシングルス2回戦で、世界ランク5位で第2シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)がアリゼ・コルネ(フランス)を6-4 6-2で下し、初のベスト8進出を決めた。
スビトリーナは、自分がグラスコート上のプレーを向上させつつあると信じている。
彼女はこの1月、世界1位の座まであと何勝というところへ迫っていたが、グラスコートではこれまであまり成功を謳歌したことがない。
「彼女(コルネ)はトッププレーヤーに対していいプレーをする選手だから、この試合はいい試合になると予想していたわ」と23歳のスビトリーナは言った。
「彼女は確かにいくつかの素晴らしいラリーをした。でも私は自分のパフォーマンスをすごくうれしく思うし、ここで初めて準々決勝に進めてうれしいわ」
第5ゲームでのドライブボレーとスマッシュのコンビネーションが、スビトリーナが初ブレークを果たす助けとなり、彼女はセットの残りを通し、このアドバンテージを手放しそうには見えなかった。
スビトリーナは、第2セットの第3ゲームでも同じようなアプローチをとり、 ドロップボレーで締めくくってふたたびブレークを果たした。その2ゲーム後の3度目のブレークは、ラリーをやめ、ライン上に乗ったボールをアウトと自己判断したコルネの行為によって助けられた。実質的にそれで試合に終止符が打たれたのである。
かなり長いことロンドンを拠点としているスビトリーナは、ごく最近、ウインブルドンのすぐ近くに家を買うことを決めており、自分を『ちょっぴりイギリス人』と呼ぶ。彼女の次の野望がウインブルドンにあることは、疑う余地がない。
彼女は次のラウンドで、ミハエラ・ブザネスク(ルーマニア)と対戦する。キャリア最高の30位にいる30歳のブザネスクは、1年前には267位だった。彼女はペトラ・マルティッチ(クロアチア)を4-6 6-3 6-2で倒した。
一方、昨年、ランキングを約90段も上がって3月にキャリア最高の17位に至ったマグダレナ・リバリコバ(スロバキア)は、クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)を3-6 6-2 6-1で倒した試合での見事な挽回ぶりで、またもこのサーフェスを得意とするところを示して見せた。
リバリコバは元トップ10のムラデノビッチに対し、スライスのグラウンドストローク、アプローチショット、鋭いボレーを駆使し、勝利に向けて加速した。
彼女は昨年のウインブルドンで準決勝に進出した。また、2009年のバーミンガムで優勝したことがある。
1回戦で、リバリコバは第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を、わずか5ゲームしか落とさずに倒したが、ムラデノビッチに対しては、戦いはより厳しいものとなった。
「今日の私はやや受け身だったと思う。カギは、私がよりクロスのスライスとドロップショットを使い、第2セットで早めのブレークを果たせたことだった」とリバリコバは言った。
「それが、私がグラスコート上でやろうとしているプレーの仕方なの。自分がそうするためのテニスを擁していることに感謝しているわ」
2時間以上を要したこの試合の第3セットには、わずか22分しかからなかった。
リバリコバは次の準々決勝で、予選勝者のダリラ・ヤクポビッチ(スロベニア)と対戦する。
火曜日に100位近いランキングの差を克服し、4つのマッチポイントを制して第7シードのエリーゼ・メルテンス(ベルギー)を倒していたヤクポビッチはこの日、大坂なおみ(日清食品)の途中棄権によってベスト8入りを決めた。
今季4人のトップ10選手を倒していた世界18位の大坂は、第1セットを3-6で落としたあと、故障により棄権を余儀なくされた。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はエリナ・スビトリーナ
BIRMINGHAM, ENGLAND - JUNE 20: Elina Svitolina of the Ukraine plays a forehand during her Round of 16 match against Alize Cornet of France during Day Five of the Nature Valley Classic at Edgbaston Priory Club on June 20, 2018 in Birmingham, United Kingdom. (Photo by Jordan Mansfield/Getty Images for LTA)
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