ムグルッサが2回戦敗退、クビトバは準々決勝へ [ネイチャーバレー・クラシック]

「ネイチャーバレー・クラシック」(WTAプレミア/イギリス・バーミンガム/6月18~24日/賞金総額93万6128ドル/グラスコート)のシングルス2回戦で、第1シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)はバーボラ・ストリコバ(チェコ)に2-6 4-6で敗れた。

 ウインブルドン・チャンピオンのムグルッサのタイトル防衛のための準備は、2試合で打ち切られた。ストリコバは今大会でいい成績を残しているが、ランキングはトップ20にも至らず、まだグランドスラム大会のタイトルを狙う位置にいない。

 威勢がよくハードワーカーのストリコバの挑戦に応える中、ムグルッサはときに活気がないような印象を与え、風の強いコンディションに時折、苛立ちを見せた。

 一時4-2とリードしていた第2セットでは、より意欲的にプレーし、勢いも上がってきているように見えていたムグルッサだが、度胸を必要とするときにネットプレーで決めることができず、ふたたびリードを失ってしまう。

 風の強いコンディションが、第1セットで相手に最初のブレークを与えたダブルフォールトを生む原因となり、またムグルッサが第2セット4-4の場面で3度目のサービスブレークを許した際にも、ダブルフォールトを誘発することになった。

「彼女は、私が本当の意味で試合の核心に入ることを許してくれなかった」とムグルッサは言った。

「より多くの試合をプレーしたかったけど、そう心配はしていないわ。私はただ学び、次に彼女と対戦するときには勝てるようにしたいだけ。ウインブルドンのための準備を整えるため、もっと練習するわ」

 これで3度目となる準々決勝進出を果たしたストリコバは、「私はコート内外で戦うのが好きよ」と言った。

「ときどき戦って、その報酬を得る。このコンディションでプレーしなければならず、最後のゲームですごくナーバスになったことは認めるけど、何とかやってのけたわ」

 昨年のこの大会でムグルッサは準決勝で敗れていたが、少なくともウインブルドン前に有用な4つのウォームアップ試合を行っていた。今回、彼女はわずか2試合しかこなしていない。

 しかし、おそらくムグルッサにとってよい兆候は、昨年のこの時期にイーストボーンでストリコバにストレートで簡単に敗れたにもかかわらず、ウインブルドンのグラスコート上で2週間にわたり自己最高のパフォーマンスをやってのけたことだろう。

 この試合に先立ち、前年度覇者で第4シードのペトラ・クビトバ(チェコ)は、過去にはよくてこずっていたダリア・ガブリロワ(オーストラリア)を6-2 6-2で破り、また準々決勝に進出した。

 ガブリロバはここ2回の対戦で、クビトバの容赦のないハードヒットを抑え込むに十分なだけ食いつき、動きのいいプレーを見せて勝者となっていたのだ。しかしこの日のガブリロワは、風のせいで重要な瞬間にミスをおかしてしまっていた。

 最初の2つのサービスゲームで4本のダブルフォールトをおかしたガブリロワは、その双方のゲームを落としてクビトバが勢いよくスタートを切る手助けをしてしまった。

「風が強く、厳しいコンディションだった」と、自身やはり5本のダブルフォールトをおかしたクビトバは認めた。

「でも問題ないわ。グラス(というサーフェス)が間違いなく私を助けてくれた。私たちはこれ以前に、このサーフェスで対戦したことはなかったの」(C)AP(テニスマガジン)

※写真はペトラ・クビトバ(チェコ)
BIRMINGHAM, ENGLAND - JUNE 21: Petra Kvitova of the Czech Republic plays a backhand during her Round of 16 match against Daria Gavrilova of Australia during Day Six of the Nature Valley Classic at Edgbaston Priory Club on June 21, 2018 in Birmingham, United Kingdom. (Photo by Jordan Mansfield/Getty Images for LTA)

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