セレナが語るDV問題と父のアメリカ・テニス協会の殿堂入り

 セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は、家庭内暴力(DV)を防ぐ議論は女性だけでなく、男性も巻き込まなければならないと主張している。女子テニス界のスーパースターは、男性は少年時代からDVについて教育を受けるべきだという意見を持っているようだ。

「この議論は男性にも広げ、男の子にも指導することがとても重要だと思う」と水曜日に受けたインタビューの中で述べた。

「これは人権問題。私たちは誰もが同じように扱われるべき。誰もが平等なの。DVに関しては、肌の色、自分がどんな祖先をもつのかは関係ない」とセレナは続けた。

「このメッセージを若い男性、男の子、女の子に伝えることが重要なの。新たな世代の子たちに知ってもらい、DVは止めなければいけないことだと理解させる必要がある。今の状況を変化させ、“よりよい世の中をつくっていきましょう”と言いたい」

 23度のグランドスラム優勝を誇るセレナは、DVを防ぐ活動を行い、この問題から派生する貧困問題に取り組んでいる「パープル・パース」というオールステート財団のアンバサダーを務めている。セレナは、小さい娘の母親になって、より問題意識が強まったという。

「この問題に、将来私の娘が直面するかもしれないし、それはいいことではない。彼女には、いつでも私が相談相手になり、ほかの人に相談することもできることを知ってもらいたい。もしかしたら、彼女は自分で声を上げることができないかもしれない。そのときは私たちが彼女の声となって、様々な方法で彼女をサポートすることもできる」とセレナは言った。

 セレナは2017年1月のオーストラリアン・オープンを制したとき、現在は9ヵ月に成長したアレクシス・オリンピアを妊娠していた。先月のフレンチ・オープンでグランドスラムへの復帰を果たし、4回戦に進出したが胸の筋肉を痛めて棄権しなければならなかった。だが、7月のウインブルドンでは、ケガも治るだろうと予想している。

「もちろん、そこに合わせて今調整しているところ」という。

 セレナは父のリチャードについて、また彼がアメリカ・テニス協会の殿堂入りについても語った。リチャードは、セレナとビーナスの姉妹を子供の頃から大人になってツアー・タイトルを獲得するようになるまで育てた実績がある。

「本当に素晴らしいことだと思うし、彼と同じくらいに私も興奮している。昨日、彼と会ってその話をしたばかりなの。本当に喜ばしいこと」と笑顔で語った。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
PARIS, FRANCE - MAY 24: Serena Williams of Sthe United States of America reacts during a training session ahead of the French Open at Roland Garros on May 24, 2018 in Paris, France. (Photo by Aurelien Meunier/Getty Images)

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