12ヵ月前のクイーンズクラブで準優勝者となったマリン・チリッチ(クロアチア)は、2018年の同大会でチャンピオンとなった。今、彼は同じことをウインブルドンでやってのけたいと思っている。

「フィーバーツリー選手権」(ATP500/イギリス・ロンドン/6月18〜24日/賞金総額211万6915ユーロ/グラスコート)のシングルス決勝で、第1シードのチリッチはノバク・ジョコビッチ(セルビア)を5-7 7-6(4) 6-3で下し、この西ロンドンの大会で2度目の優勝を遂げた。昨年の決勝でのチリッチは、フェリシアーノ・ロペス(スペイン)に対して一度はマッチポイントをはねつけるという、似たような展開の試合の負ける側にいた。そしてそのあとには、ウインブルドン決勝でロジャー・フェデラー(スイス)に敗れるという、より大きな失望が続いた。

 チリッチは今、7月2日に始まるウインブルドンに向け、「本当に自信を感じている」とコメントした。彼はまた、グラスコートでのダブル・タイトルの可能性について、「そうなるよう願っている」とし、「毎回、事がこんなふうに進んだら、素晴らしいだろうね」と言い添えた。

 ジョコビッチにとってここ1年で初の決勝だったにも関わらず、チリッチは大きなチャレンジに直面することになった。この決勝でのジョコビッチは、彼が12度グランドスラム・チャンピオンになることを可能にした類のテニスを生み出していたからだ。

 6本のブレークポイントをセーブしたジョコビッチは、自分がつかんだ最初のブレークポイントをものにし、体力を消耗させる67分の戦いの末に第1セットをもぎとったが、第2セットでは運気が変わった。ウインブルドンで3度優勝したジョコビッチは、第2セットの早い段階でのブレークチャンスを浪費してしまい、一方のチリッチは4-5からのマッチポイントをセーブし、タイブレークでも1-4の劣勢から6ポイントを連取して、1セットオールに持ち込んだ。

 気温の上昇にも関わらず、最終セットでは双方の選手がまったく引こうとせず、チリッチは第8ゲームでようやくブレークチャンスを手にした。ジョコビッチは最初のブレークポイントをセーブしたが、チリッチは、沈むフォアハンドのパッシングショットという、その試合最高のショットによって2度目のチャンスを獲得し、続くポイントで、ジョコビッチは無気力なバックハンドをネットに引っかけた。

 2012年のチリッチのクイーンズクラブ優勝は、対戦相手のダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン)が線審にケガをさせたため失格になるという、奇妙な状況の中で実現した。しかし今回のチリッチは、冷静にサービスをキープして3時間弱で勝利を決め、堂々としたやり方でタイトルを獲得してみせた。

「自分がサービスのレベルを上げるとき、試合のコントロールを握る側になることができると感じていた」とチリッチは言った。

 同日、フェデラーがドイツ・ハレ(ゲリー・ウェバー・オープン/ATP500)の決勝で、21歳のボルナ・チョリッチ(クロアチア)に敗れたにも関わらず、チリッチはフェデラーの減速を期待してはいない。

「ロジャーのモティベーション・レベルは、グランドスラム大会でのほうが少し上だ。より高いんだよ」とチリッチは言った。

「彼はずっと、グランドスラム大会でベストのテニスを見せてきた。それは何年にもわたって目にしてきたことだよ」(C)AP(テニスマガジン)

※写真はマリン・チリッチ(クロアチア)
Marin Cilic of Croatia poses with the trophy after Day 7 of the Fever-Tree Championships at Queens Club on June 24, 2018 in London, United Kingdom. (Photo by Alberto Pezzali/NurPhoto via Getty Images)

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