全仏準優勝のティームが故障で途中棄権 [ウインブルドン]
イギリス・ロンドンで開催されている「ウインブルドン」(7月2~15日/グラスコート)の男子シングルス1回戦で、ドミニク・ティーム(オーストリア)が1回戦で姿を消した3人目の男子トップ10プレーヤーとなった。彼は、マルコス・バグダティス(キプロス)に対する試合で4-6 5-7 0-2とリードされていたところで、故障のためリタイアすることを余儀なくされた。
フレンチ・オープン準優勝のティームは、メディカル・タイムアウトをとって背中の治療を受けたが、最終的に第3セットの出だしに、痛みはもはや耐えられない域に達した。
24歳のティームにとって、先のフレンチ・オープン決勝進出は、グランドスラム大会におけるキャリア最高の成績だったが、クレーコートシーズンの骨の折れる仕事が、その体にダメージを与えていたようだった。
また、第6シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が月曜日にスタン・ワウリンカ(スイス)に敗れ、第10シードのダビド・ゴファン(ベルギー)は火曜日にマシュー・エブデン(オーストラリア)に4-6 3-6 4-6のストレートで敗れた。
キャリア9度目の2回戦進出を決めたバグダティスは、そこでカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。ハチャノフはダビド・フェレール(スペイン)を6-1 7-6(3) 3-6 7-5で倒して勝ち上がった。
日本の錦織圭(日清食品)は、予選を勝ち上がったクリスチャン・ハリソン(アメリカ)を6-2 4-6 7-6(3) 6-2で下し、2回戦に駒を進めた。第24シードの錦織は、ハリソンのカムバックの試みを、競った第3セットを取ることによって押し返し、第4セットではスムーズに勝利に向け突き進んだ。
日本のナンバーワンである錦織は、次のラウンドでバーナード・トミック(オーストラリア)と対戦する。(予選決勝で敗れたが)ラッキールーザーとして本戦入りしたトミックは、フーベルト・ホルカシュ(ポーランド)を6-4 6-2 7-6(2)で下した。
ウインブルドンで2度優勝しているラファエル・ナダル(スペイン)は、デュディ・セラ(イスラエル)を6-3 6-3 6-2のストレートで下して2回戦に進んだ。
第2シードのナダルは、フレンチ・オープンで11度目の優勝を遂げて以来、試合をプレーしていなかったが、セラに対し勝利に向けて突き進む中、錆び付いている様子をまったく見せなかった。
ナダルは2010年以来のウインブルドン・タイトルを目指している。もしそれが実現すれば、彼はフレンチ・オープンとウインブルドンの2冠を3度やってのけた史上2人目の選手となる。
彼は次のラウンドで、ミカエル・ククシュキン(カザフスタン)と対戦する。ククシュキンは、バセック・ポスピショル(カナダ)を6-4 3-6 6-2 6-3で下した。
第15シードのニック・キリオス(オーストラリア)はデニス・イストミン(ウズベキスタン)を7-6 (3) 7-6(4) 6-7(5) 6-3で倒す過程で、42本のサービスエースを放った。キリオスは第4セットで初のブレークを果たして5-3とリードし、最後は自分のサービスをキープして勝負にけりをつけた。
キリオスは、ウインブルドン・デビューだった2014年に準々決勝に至ったが、昨年は腰の故障のため、1回戦で棄権しなければならなかった。
第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)もまた、ジェームズ・ダックワース(オーストラリア)を7-5 6-2 6-0で下して2回戦に進んだ。
ウインブルドンで3度(2011年、14年~15年)優勝しているノバク・ジョコビッチ(セルビア)はテニス・サングレン(アメリカ)を6-3 6-1 6-2、およそ90分の試合で破って2回戦に進出。次の相手はホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)となった。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はドミニク・ティーム(オーストリア)
LONDON, ENGLAND - JULY 03: Dominic Thiem of Austria is treated for an injury during his Men's Singles first round match against Marcos Baghdatis of Cyprus on day two of the Wimbledon Lawn Tennis Championships at All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 3, 2018 in London, England. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)
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