「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月2~15日/グラスコート)の女子シングルスで準々決勝に進出した選手の中に、トップ10プレーヤーはひとりもいなかった。しかしながら、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)はそこにいた。彼女はオールイングランド・クラブでの8度目のタイトルに、また一歩近づいた。

 セレナは、予選を勝ち上がったエフゲニヤ・ロディナ(ロシア)を6-4 6-2で破り、13度目のウインブルドン準々決勝に進出した。彼女は堅固なプレーを見せ、次々に敗退していった優勝候補たちのパレードに加わりそうな気配はまったく見せなかった。

 第7シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)は第20シードのキキ・バーテンズ(オランダ)に3-6 6-7(1)で敗れ、敗退したトップ10シードの最後のひとりとなった。

 1920年にシード制度が導入されて以来、ウインブルドンでトップ10シードがひとりも準々決勝に進出しなかったのは初めてのことだ。またすべてのグランドスラム大会を見回しても、このようなことが起きたのは、ここ50年のプロ化以降の時代で初だった。

 セレナは出産を経て復帰したあと、特別な計らいで第25シードとして大会に臨んだが、グラスコート上で、いつもの支配的な彼女であるように見えている。この、ドローに勝ち残っていたふたりの“母”同士の対戦で、セレナは双方のセットでいきなり3-0とリードし、結局62分で勝利を決めた。

 第10シードのマディソン・キーズ(アメリカ)を倒す番狂わせを演じて勝ち上がったロディナは、第2セットでブレークバックして3-2としたが、すぐにまたラブゲームでブレークされた。

「スコアが見せるよりタフな試合だったわ」とセレナは言った。

「私たちふたりともが母親だということは知っていた。あったとしても、それがどのくらい頻繁に起きることかわからないから、素敵なことだったわ。母親になっても、変わらずテニスをプレーすることができるし、変わらず強く素晴らしくあることは可能なのよ」

 男子シングルス4回戦では、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第22シードのアドリアン・マナリノ(フランス)に対する6-0 7-5 6-4の勝利で、記録更新となる16度目のウインブルドン準々決勝進出を果たした。ウインブルドンで過去8度優勝しているフェデラーは、16分で終わった第1セットでわずか5ポイントしか落とさなかったが、今年の大会で初となるブレークポイントを許し、相手に4度与えたそのブレークチャンスのすべてをセーブした。

 フェデラーは今、ウインブルドンで32セットを連取しており、あと一度ストレート勝ちすれば、2005年の3回戦から2006年決勝までの間に34セットを連取した、これ以前の最長記録を打破することになる。

 第8シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)、第9シードのジョン・イズナー(アメリカ)、第12シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)、第13シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、第24シードの錦織圭(日清食品)もまた、ベスト8に駒を進めた。

 イズナーはビッグサーブを武器に、ティーンエイジャーのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4 7-6(8) 7-6(4)で破った。彼は次のラウンドで、ラオニッチと対戦する。ラオニッチはマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)を6-3 6-4 6-7(5) 6-2で倒した。

 バーテンズは7本のサービスエースを決め、直面した10本のブレークポイントのうち8本をセーブしてプリスコバを6-3 7-6(2)で下し、大会開始時から続いていた女子のドローの番狂わせを完成させた。彼女は3回戦で、第9シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を倒していた。

 バーテンズは次に第13シードのユリア・ゲルゲス(ドイツ)と対戦する。ゲルゲスはドナ・ベキッチ(クロアチア)を6-3 6-2で下し、グランドスラム大会で初となるベスト8進出を決めた。

 エレナ・オスタペンコ(ラトビア)とドミニカ・チブルコバ(スロバキア)も、火曜日の準々決勝で対戦する。第12シードのオスタペンコは、7-6(4) 6-0でアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)を倒し、2年連続でベスト8に至った。一方のチブルコバは、シェイ・スーウェイ(台湾)を6-4 6-1で退けた。

 セレナは準々決勝でカミラ・ジョルジ(イタリア)と対戦する。そのほか、第11シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)と第14シードのダリア・カサキナ(ロシア)が4強をかけて対決する。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は女子シングルス4回戦、トップ10シード最後の生き残りだった第7シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ/左)も第20シードのキキ・バーテンズ(オランダ/右)に敗れた。(撮影◎小山真司)

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