出場選手への記念品は伊賀の伝統工芸“組紐”を使ったミサンガ [東海インターハイ開会式]

 高校テニスの日本一を決める「第75回全国高等学校対抗テニス大会(団体)/第108回全国高等学校テニス選手権大会(個人単複)」、東海インターハイの開会式は8月1日、三重県は四日市市の四日市ドームで15時から開催された。

 テニス競技は明日2日(木)から4日(土)まで団体戦、5日(日)から8日(水)まで個人戦を実施。試合は霞ヶ浦テニスコート(男子会場/ハードコート16面)、四日市ドーム(女子会場/砂入り人工芝12面)、三滝テニスコート(女子会場/砂入り人工芝8面)を使用する。

 開会式では地元の高校生を代表し、三重県立四日市工業高校に通う清水俊稀さんが、インターハイに出場する選手たちに向けて歓迎の言葉を送った。また、出場する選手たちに配られたミサンガの想いも語ってくれたので、ここで紹介する。

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 ここ三重県四日市市はかつて東海道の宿場町として栄えました。現在は四日市港や四日市コンビナートを中心として日本のものづくり産業を支える産業都市として発展しています。

 私はものづくりを学ぶ四日市工業高校で建築の勉強をしています。そして、木材を使ってものづくりをする研究会に所属し、今回のインターハイのカウントダウンボードと総合案内所の製作に携わりました。

 カウントダウンボードにはコンビナートの煙突や四日市ポートタワーをデザインして四日市らしさをイメージして作りました。総合案内所には竹を使用して昔の街並みをイメージして作りました。作るときにサイズが違ったり苦労することもありましたが、みんなで協力して四日市らしさが出るように工夫しました。

 このインターハイという舞台は部活動に励む私たち高校生にとって憧れの場です。そして、大きな目標でもあります、出場されるみなさんは全国の予選を勝ち抜くために厳しい練習やたくさんの試練を乗り越えてこの場に来られたと思います。みなさんはインターハイに出場して優勝するという夢や目標があると思います。

 私の目標は高校卒業後に現場監督という仕事に就き、お客さんに喜んでもらえるような建物を建てることです。そして、日本にいる大勢の人の役に立てるような仕事をすることです。そのためには資格を取得したり、もっと建築について学んでいかないといけません。今よりも大変なことがあると思います。でも、最初から諦めては何もできません。これからも目標に向かってできることから頑張っていきます。私たちはそれぞれ活躍する舞台や目標は違いますが、夢に向かって全力で頑張っていきましょう。

歓迎の言葉を述べた四日市工業高校の清水俊稀さん(撮影◎小山真司)

 さて、今回みなさんに記念品として「ミサンガ」をお配りしています。このミサンガは伊賀の伝統工芸である“組紐”を使い、「全力でプレーしてほしい」という思いを込めて作られています。

 3つの色は三重県の名所をイメージしました。ミサンガには「叶結び」が使われています。この結び方は表と裏の結び目を組み合わせると「叶う」という漢字になります。これはとても縁起のいい結び方で、このミサンガは切れなくても願いの叶うミサンガになっています。

 最後になりましたが、みなさんの思い出に残る熱い戦いとなることをお祈りして、歓迎の言葉とさせていただきます。選手のみさん、頑張ってください!

三重県立四日市工業高校 清水俊稀

トップ写真は東海総体に出場する選手たちに配られたミサンガ
撮影◎小山真司

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