第75回全国高等学校対抗テニス大会および第108回全国高等学校テニス選手権大会(東海インターハイ・テニス競技/8月2~4日団体戦、5~8日個人戦/霞ヶ浦テニスコート、四日市ドーム、三滝テニスコート)の大会3日目は、男女団体の準決勝、決勝が行われ、男子は秀明八千代(千葉)が日本一を勝ち取った。

 先に決勝進出を決めたのは早稲田実業(東京)だった。名古屋(愛知)との準決勝はエースの丹下将太が増田健吾と組んでダブルスに回り、まず1勝。S2対決では藤岡凌大が敗れたものの、最後は渡部将伍が高羽蓮を6-2 6-3のストレートで下し、初の決勝進出を果たした。

 8年ぶり5度目の優勝を狙った名古屋だが、準決勝で涙を呑んだ。宮尾英俊監督は名古屋で指揮を執って21年目となるが、この夏での勇退が決まっている。メンバー全員が優勝で送り出そうと意気込んでいたが、早稲田実業に決勝進出を阻まれた。

画像: ベスト4に終わった名古屋。左が宮尾監督(写真◎BBM)

ベスト4に終わった名古屋。左が宮尾監督(写真◎BBM)

 もう一方の準決勝は、秀明八千代が大分舞鶴(大分)を2勝1敗で下した。秀明八千代は鈴木陸翔/加藤潤のダブルスを落としたものの、S1白石光、S2坂川広樹のシングルス2試合をものにし、2年連続の決勝進出を決めた。

 大分舞鶴のS1田口涼太郎、S2河内健はともにストレート負けに終わったが、どちらも接戦だった。田口も、河内も、粘り強く戦い、持ち味は出したが、要所で先にミスが出てしまった。初の決勝進出はまたしてもおあずけ。あと一押しが足りなかった。

画像: 大分舞鶴のS1田口涼太朗(写真◎小山真司)

大分舞鶴のS1田口涼太朗(写真◎小山真司)

 どちらが勝っても初優勝、秀明八千代と早稲田実業の関東対決となる決勝は12時20分、霞ヶ浦テニスコートの室内コート3面同時進行で始まった。

 最初に勝利をつかんだのは早稲田実業だった。藤岡/増田のダブルスが気迫あふれるプレーで鈴木陸翔/加藤潤を6-1 6-4のストレートで下し、日本一に王手をかけた。

画像: 早実のダブルス、藤岡/増田(写真◎小山真司)

早実のダブルス、藤岡/増田(写真◎小山真司)

 しかし、秀明八千代も負けてはいない。S2坂川広樹が渡部将伍を相手にスタートから飛び出し、第1セットを6-2で先取。「相手よりも足を動かしていこう」と第2セットも一気に5-0とリードを広げ、最後はふたたびの6-2で1勝1敗に追いついた。

画像: アグレッシブなプレーを展開した秀明八千代のS2坂川(写真◎小山真司)

アグレッシブなプレーを展開した秀明八千代のS2坂川(写真◎小山真司)

 日本一の行方は秀明八千代・白石、早稲田実業・丹下将太のエース対決にかかった。この春の選抜個人戦の決勝カードでもあるふたりのハイレベルな戦いは、試合巧者の白石が7-5 7-6(2)で制し、コートにうつ伏せになって喜びをかみしめた。

画像: 日本一をかけて戦った秀明八千代の白石(右)と早稲田実業の丹下(写真◎BBM)

日本一をかけて戦った秀明八千代の白石(右)と早稲田実業の丹下(写真◎BBM)

「信じられない。夢のようです」と鳥谷尾秀行監督。白石も「最初から太腿がつりかけていましたけど、何とか気持ちで戦いました。最後の瞬間はあまり憶えていないです」と口にした。昨年は相生学院(兵庫)に敗れて準優勝。1年前の悔しさを見事に晴らし、秀明八千代が悲願の初優勝を決めた。

 早稲田実業は悔しい準優勝。決勝は予定通り、エースの丹下をS1に戻し、先にダブルスで王手をかけたが、あと1勝が届かなかった。「どんなかたちであっても、勝って優勝したかった」と丹下。それでも5年ぶりの出場での決勝進出には「チームの力が証明できてうれしい」と笑顔を見せた。

画像: 準優勝の早稲田実業メンバー

準優勝の早稲田実業メンバー

 大会4日目となる8月5日からは個人戦がスタート。男子シングルス1~4回戦と女子ダブルス1~3回戦、準々決勝が行われる。試合開始時間は9時の予定。

(編集部◎牧野 正)

※トップ写真は、日本一を決めた瞬間の白石光(写真◎BBM)

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