ナダル欠場、マレー敗退でビッグ4再結集はおあずけ [ウエスタン&サザン・オープン]
ラファエル・ナダル(スペイン)が日曜日の夜、「ウエスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・シンシナティ/8月12〜19日/賞金総額633万5970ドル/ハードコート)の出場を取り消したことで、〈ビッグ4〉再結集のプランは今月末のUSオープンまでおあずけとなった。
ナダルは、ステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-2 7-6(4)で倒し、ロジャーズ・カップ(カナダ・トロント)で今季5つ目のタイトルを獲得した数時間後、シンシナティ出場を取り消した。シンシナティでさらに体力を消耗させる試合をプレーする代わりに、彼は1週間の休みをとり、USオープンに向けて準備を整えることにしたのだという。
「自分の体のケアをし、いま自分が感じているよりもヘルシーな状態をキープするよう努めたいということが(シンシナティ欠場の)唯一の理由だ」とナダルは声明文の中で説明した。
そんなわけで、予見されていた〈ビッグ4〉再結集は、少なくともあと数週間待たなければならなくなった。ナダル、ロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(イギリス)は、もう1年以上、同じ大会でプレーしていない。ナダルの棄権で、フェデラーが男子シングルス本戦ドローの中で最高ランキングの選手となる。
しかし、マレーはすでにシンシナティ1回戦で敗退した。彼は手術を必要とした腰の故障に続き、11ヵ月の間プレーできずにいた。今年6月のウインブルドンでの復帰を目指していたものの、準備不十分と判断し、結局、出場を取りやめていた。シンシナティは、彼がカムバックしてから4つ目の大会だったが、月曜日に第16シードのルカ・プイユ(フランス)に1-6 6-1 4-6で敗れた。彼は2週間前のシティ・オープン(アメリカ・ワシントンDC)で準々決勝に進出しており、それが復帰後の最高成績となっている。
シンシナティのディフェンディング・チャンピオンはグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)だ。今回は第5シードをつけた。彼は昨年、初のマスターズ・タイトルを獲得する過程で、1セットも落とさず、自分のサービスゲームでは1度しかブレークを許さず勝ち上がった。ディミトロフの初戦(1回戦はBYEで免除となり、2回戦)の相手は、ダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)とミーシャ・ズベレフ(ドイツ)の勝者となる。
フェデラーはシンシナティで、最多記録である7度の優勝回数を誇っている。今大会は彼のお気に入りの大会のひとつと言えるだろう。フェデラーと世界1位のナダルは、今季を通してランキングの頂点で入れ代わり立ち代わりし、ここ6ヵ月の間に1位の座を6度交換し合っていた。しかしナダルは、USオープンに世界1位として臨むことを確実にしている。
フェデラーはシンシナティで、ここ45試合で41勝と素晴らしい戦績をおさめている。
一方でジョコビッチは、一度もシンシナティのタイトルを獲ったことがない。これは、ジョコビッチの手からすり落ちている、唯一のマスターズ・タイトルなのだ。彼は5度決勝に進出しているが、その都度敗れており、プレッシャーが一役演じていたのだと認めていた。
ジョコビッチは今一度、9つ、すべてのATPマスターズ大会で優勝した最初のプレーヤーになろうと努めることになる。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はロジャー・フェデラー(スイス)
MASON, OH - AUGUST 13: Roger Federer of Switzerland fields questions at a press conference during the Western & Southern Open at Lindner Family Tennis Center on August 13, 2018 in Mason, Ohio. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images)
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