ジョン・マッケンロー(アメリカ)は、ルイ・アームストロング・スタジアムの閉じた屋根、彼がプレーしていた時代とはまったく違ったその景観を見上げた。

 その数分後、屋根は開き、マッケンローはサーブし、ボレーし――ラケットを投げ――USオープンの最新のスタジアムを、古き良き時代のそれのように感じさせたのだった。

 再建されたルイ・アームストロング・スタジアムは水曜日に公式にオープンし、27日の月曜日に始まる今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(8月27日〜9月9日/ハードコート)のステージとなる。

 かつてのセンターコートは今、1万4000席を持ち、これでUSオープンは、2つの開閉式屋根付きのスタジアムをもつことになった。アーサー・アッシュ・スタジアムの屋根は2016年に設置された。

「我々は前進している」とマッケンローは除幕式のセレモニーの際に観衆に向かって言った。式典では、トランペット奏者のウィントン・マルサリスが、このスタジアムに名を与えたジャズ界の偉人ルイ・アームストロングへの賛辞として、ジャズのパフォーマンスを行った。

 手にしたUSオープンのシングルス・タイトル4つのすべてを、古いアームストロング・スタジアムで獲得したマッケンローは、それから弟パトリックとペアを組み、屋根が開いたあとに、マイケル・チャン/ジェームズ・ブレイク(ともにアメリカ)のペアと、ダブルスの試合を行った。彼は、弟がショットをミスしたあと、有名な癇癪のふりをして、ラケットを落として見せた。

 新しいルイ・アームストロング・スタジアムは、USTAビリー ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターを再建した5年がかりの6億ドルのプロジェクトの、最後の段階で完成した。新しいグランドスタンドはその前にオープンしており、新しいスタジアムは、ほぼ完全にオリジナルのルイ・アームストロング・スタジアム、グランドスタンドと同じ位置に再建されていた。

 会場の近くで育ったマッケンローは、1978年からアーサー・アッシュ・スタジアムがオープンする1997年までUSオープンのメイン・スタジアムだったルイ・アームストロング・スタジアムが、いったいどんなものになるのか、わからずにいた。マッケンローのUSオープンでのプレーヤーとしてのキャリアはその頃までにはすでに終わっていたため、ルイ・アームストロング・スタジアムに帰ってくることは、彼にとって特に意味深いことだった。

「何が起こるのか、僕らにははっきりわかっていなかった」と彼は言った。

「そしてついに、大会はアーサー・アッシュ・スタジアムの上に、この信じられないような屋根をつけただけでなく、ここの施設もデザインし直そうと決め、このコートを築いた……プレーヤーたちは非常にわくわくしていることだろう。そしてニューヨーカー、クイーンズ育ちの者として、僕はこのスタジアムのことを、この上なく誇りに思っている」(C)AP(テニスマガジン)

画像: 新ルイ・アームストロング・スタジアム全景

新ルイ・アームストロング・スタジアム全景

※トップ写真は最新のルイ・アームストロング・スタジアムのセレモニーでスピーチをするジョン・マッケンロー(アメリカ)
NEW YORK, NY - AUGUST 22: Former professional tennis player John McEnroe speaks during the Louis Armstrong Stadium Dedication Ceremony at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on August 22, 2018 in New York City. (Photo by Steven Ryan/Getty Images)

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