ペールがスペインとの準決勝でフランスの先鋒に [デ杯準決勝フランス対スペイン]
男子テニスの国別対抗戦、デビスカップ・ワールドグループ準決勝「フランス対スペイン」(9月14~16日/フランス・リール/室内ハードコート)の第1試合で、リオ五輪では不品行で代表から外されていたブノワ・ペール(フランス)がデ杯デビューを遂げることになる。
リシャール・ガスケ(フランス)の代わりにシングルス要員に抜擢されたペールは、前年度覇者であるフランスのために、北フランスのリールでパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に対する第1シングルスを戦うことになる。
2017年決勝で勝負を決める第5試合に勝ったルカ・プイユ(フランス)は、続いてロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と対戦する。
血の気が多く気まぐれなペールは、フランス・テニス連盟(FFT)からチームルールを破ったと非難され、リオ五輪の代表から外された過去がある。しかし、デビスカップ・チーム監督のヤニック・ノア(フランス)は、彼は自分のチームにうまくフィットすると考えている。
「我々は、彼が5、6本ラケットを折るのを見ることも予想しているよ」とノアは、木曜日の組み合わせ抽選での記者会見でジョークを言った。
「君たちは楽しむだろうと思うよ。君たちは僕の顔を見るだろうね。きっと面白いはずだ。我々は、各セットにラケット3本以上は折るべきではないと決めたんだけどね」
土曜日のダブルスは、ジュリアン・ベネトー/ニコラ・マウ(フランス)がマルセル・グラノイェルス/フェリシアーノ・ロペス(スペイン)と対戦することになる。最終日の相手を入れ替えたシングルスでは、プイユがカレーニョ ブスタと、ペールはバウティスタ アグートと対戦する予定になっているが、ノア監督は日曜日にガスケを使うオプションも手にしている。
スペインは、世界1位のラファエル・ナダル(スペイン)なしで戦わねばならないことになった。ナダルは先週、慢性的な膝の故障の再発のため、フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)に対するUSオープン準決勝で途中棄権を余儀なくされ、次いでデビスカップ出場も不可能となった。
「ガスケがプレーするのだと思っていた」とスペイン代表監督のセルジ・ブルゲラ(スペイン)は言った。彼はかつて、ツアーでガスケのコーチを務めていたことがある。
「しかし、彼らもじっくり考えたうえで決めたに違いない。双方のチームが、すべての試合で勝つ可能性を擁している。どちらに転ぶかわからない準決勝になるだろう」
準決勝は、2万7500人収容可能な、フランス・リールのピエール・モロワ・スタジアムのハードコートで、屋根を閉じた状態で行われる。フランスは昨年、同じ会場でベルギーを3勝2敗で下し、10度目のデビスカップ優勝を遂げていた。
フランスとスペインが対戦するのはこれが9度目で、過去の対戦成績では、スペインが6勝2敗とリードしている。
もうひとつの準決勝では、クロアチアがアメリカを迎え撃つことになる。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はUSオープンでのブノワ・ペール(フランス)
NEW YORK, NY - AUGUST 30: Benoit Paire of France reacts during his men's singles second round match against Roger Federer of Switzerland on Day Four of the 2018 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on August 30, 2018 in the Flushing neighborhood of the Queens borough of New York City. (Photo by Mike Stobe/Getty Images for USTA)
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