「東レ パン パシフィック オープン」(WTAプレミア/9月17~23日/東京・アリーナ立川立飛/賞金総額79万9000ドル/室内ハードコート)は17日、本戦がスタートした。シングルス1回戦6試合、ダブルス1回戦2試合が行われ、予選を勝ち上がって本戦入りした土居美咲(ミキハウス)、日比野菜緒(LuLuLun)の日本勢は1回戦で敗れた。

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 世界ランキング130位の日比野が挑んだ相手は、最高で4位をマークしたこともあるドミニカ・チブルコバ(スロバキア)。第1セットを1-6で失った日比野だが、第2セットは粘り強くコートを走り回り、機を見てネットでポイントを奪いにいくなどファイトを見せる。この日比野のプレーにスタンドが沸くと、日比野も1ポイントごとに声を出し、ガッツポーズ。徐々に試合の流れを引き寄せた。

 第2セット、ワンブレークずつで迎えた第10ゲーム。自身のサービスをキープし6-5とすると、続くチブルコバのサービスをブレーク。ミスが早くなったチブルコバに対し、日比野は「第1セットの1-6は想定内だった」と集中力を高めてセットオールに持ち込んだ。

 ファイナルセットも3オールまで互いにサービスキープと互角の戦い。しかし、続くサービスゲームをダブルフォールトから入って後手に回ると、サービスダウン。ここからギアを上げたチブルコバに3ゲーム連取で振り切られた。

 試合後、日比野は「率直に、チャンスがあったので悔しいというのはある」としながら、「私たちが目指すべき選手だなと感じました。同じくらいの身長で、彼女は最後まで(パフォーマンスが)落ちなかったというところで差を感じた。そこを目指してやっていきたい」とすっきりとした表情を見せた。目指すべきところを確認した激闘だったと言っていい。

 勝ったチブルコバは、2回戦で大坂なおみ(日清食品)と対戦することが決まっている。「好調の大坂選手と対戦できるのはすごく楽しみ。いい試合になることを期待しています」とチブルコバは勝利後、コート上でのインタビューで語っている。

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 また、170位の土居は37位のカミラ・ジョルジ(イタリア)に2-6 1-6のストレートで敗退。今年の会場となった立川立飛アリーナで採用されているグリーンセットと呼ばれるハードコートは球足が速く、早いテンポで打ち込んでくるスピードのあるジョルジの攻撃に対し、土居は終始押される展開となった。

 昨年5月からツアーでの勝ち星から遠ざかっている土居は、「最近はWTAレベルの選手とは戦っていなかったので、練習でも打ち合う機会がなかなかなく、違いを感じる部分はあった」と実感を語ったが、「今後、WTAツアーで戦っていく上では、こういったレベルの選手に対して、どう対応していくかが必要になってくる」と前を向いた。

 一時は300位台にまで落としていたランキングも、地道にツアー下部のITF大会を回るなどでポイントを獲得し、少しずつ上昇してきた。

「ポジティブな気持ちも取り戻している。毎日、一つずつ地道にやってきた」と土居。対戦して実感したという相手との「距離」だが、それだけに「長い目標としては戻りたいというのはあるけれど、その分、一戦一戦に集中できるという部分もある。今やれることをやるしかない」と、このあとも目の前の試合に向き合って上を目指す。

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 第6シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)は、2015年大会の準々決勝で敗れているベリンダ・ベンチッチ(スイス)をストレートで破って2回戦に進出。また、今西美晴(島津製作所)がアンナ・ツァヤ(ドイツ)と組んだダブルスで2回戦に勝ち進んだ。

(ライター◎田辺由紀子)

※写真は1回戦で対戦した日比野菜緒(LuLuLun)とドミニカ・チブルコバ(スロバキア)(撮影◎佐藤明)

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