「私たちは、私たちの道を行く」大会初の日本人ペア決勝進出の加藤未唯/二宮真琴ペア [東レPPO]

「東レ パン・パシフィック・オープン」(WTAプレミア/東京都立川市・アリーナ立川立飛/本戦9月17~23日/賞金総額79万9000ドル/室内ハードコート)のダブルス準決勝で、加藤未唯(ザイマックス)/二宮真琴(橋本総業ホールディングス)が第2シードのガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)/シュー・イーファン(中国)を7-6(8) 6-0で倒し、日本人ペアとしてこの大会で初の決勝進出を果たした。

 第1セットはネット際で積極的に動くダブロウスキーに何度もボレーを決められ、リードされる苦しい展開だった。だが、我慢強く戦う加藤/二宮は3-5から2度のブレークなどで6-5と逆転。続く二宮のサービスゲームを取れず、タイブレークにもつれた。

 タイブレークでは相手のセットポイントに3度直面しても「“とれる”という気持ちできたのが一番よかった」と加藤が振り返るように、ミスを恐れずに攻め続けた。逆に、あと1本が取れないダブロウスキー/シューは連続ミスで崩れ、加藤/二宮が9-8と逆転した。最後は加藤がアングルに絶妙なバックハンドのウィナーを決め、第1セットを取った。

 第2セットでは激しいネット際の攻防をことごとく制した加藤/二宮が、一気に6ゲーム連取で勝負を決めた。2人のショットが次々と決まり、苛立ちを隠せないダブロウスキーも途中で気持ちを切らしてしまった。

「ストローク、サービスのフィーリングがすごくよかったので、最初から最後まで強気でできた」と好調だった加藤。二宮も「加藤さんのストロークがすごくよかったので、心強かった」とパートナーを称えた。

 この大会で日本人ペアが決勝に進むのが初めてのことだと聞いた加藤は「知らなかったです。過去の記録は見ていないので。私たちは、私たちの道を行きます!」と宣言。一方、昨年はレナタ・ボラコバ(チェコ)とのペアでベスト4だった二宮は「決勝まできてホッとしている。もうひとつ勝ってプレミアの大会で優勝したい」と語った。

 明日16時以降にメインアリーナで行われる決勝では、第1シードのアンドレア・セスティニ フラバチコバ/バーボラ・ストリコバ(ともにチェコ)と戦う。

 2日連続で単複2試合を戦ってきたストリコバは「日本人ペアはすごくトリッキー。観衆も彼女たちを後押しするでしょう。とてもタフな試合になると思う」と決勝を見据えた。

(編集部◎池田晋)

※写真は勝利を決めて笑顔がこぼれる加藤未唯(ザイマックス)/二宮真琴(橋本総業ホールディングス) 写真◎佐藤明

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