フェデラーとジョコビッチの初コンビは勝利ならず [第2回レーバー・カップ]

「レーバー・カップ」(9月21~23日/アメリカ・イリノイ州シカゴ/ユナイテッド・センター/室内ハードコート)の大会初日。

 ロジャー・フェデラー(スイス)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、金曜日の夜に初めて一緒にダブルスをプレーしたとき、かなり心地よくやっているように見えた――あるひとつのポイントを除いては。

 ケビン・アンダーソン(南アフリカ)/ジャック・ソック(アメリカ)に対するダブルスの第3ゲームで、ジョコビッチはフェデラーの背中下部にフォアハンドを打ち込んだ。

「すぐに謝ったんだよ」とジョコビッチは言った。「もちろん、ちょっと気まずかったけどね」。

 もっともフェデラーは、それほど気にしているようには見えなかった。

「彼ほどのキャリアを持つ選手とペアを組んでプレーするというのは、ただただ喜びだよ」と彼は言った。

 フェデラーとジョコビッチは、タイブレークの末に第1セットを7-6で取ったが、ソックとアンダーソンは第2セットを6-3で取り返し、10ポイントタイブレークで行われる第3セットも10-6でものにして、〈チーム・ワールド〉にこの初日唯一の勝ち点をもたらした。

 フェデラーとジョコビッチが最後に対戦したのは、8月19日のシンシナチ決勝でのことで、そのときにはジョコビッチが6-4 6-4で勝ち、1990年にATPマスターズ・シリーズが開始して以来、9つのマスターズ大会のすべてでタイトルを獲った男となっていた。

 ジョコビッチは、2009年以降に行われた現制度のマスターズでの優勝数27回と、史上最多のタイトル数を誇っている。しかし、このふたりのスターは、この金曜日の夜以前には一度もネットの同じ側で一緒にプレーしたことはなかった。

 ビッグサーバーのアンダーソンと、ダブルスでの実績を築いているソックに対するこの試合で、赤いラケットでプレーしていたフェデラーはフォアハンド・サイドを守り、ジョコビッチはバックハンド・サイドを受けもった。

「すごく楽しかったよ。一緒にプレーしてくれたことについて、ロジャーにお礼を言いたい」とジョコビッチは言った。

「すごくよかった。言うまでもなくロジャーと同じくらい勝ちたいと思っていたけれど、相手はいくつかのすごいショットを打ってきた」

 この日の最初の3試合(すべてシングルス)は、〈チーム・ヨーロッパ〉が勝利を収めていた。ダビド・ゴファン(ベルギー)がディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)に6-4 4-6 [11-9]で競り勝ち、カイル・エドマンド(イギリス)がソックを6-4 5-7 [10-6]で下し、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)はフランシス・ティアフォー(アメリカ)を6-1 6-4で倒した。

 この大会は昨年新設され、ヨーロッパのトップ選手が世界の残りの地区のトップ選手と対戦するチーム対抗戦。金土日の3日に渡って行われ、総合成績で勝敗を決めることになる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はロジャー・フェデラー(スイス/右)とノバク・ジョコビッチ(セルビア/左)
CHICAGO, IL - SEPTEMBER 21: Team Europe Roger Federer of Switzerland and Team Europe Novak Djokovic of Serbia celebrate a point against Team World Jack Sock of the United States and Team World Kevin Anderson of South Africa during their Men's Doubles match on day one of the 2018 Laver Cup at the United Center on September 21, 2018 in Chicago, Illinois. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images for The Laver Cup)

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