「東レ パン・パシフィック・オープン」(WTAプレミア/9月17〜23日/賞金総額79万9000ドル/室内ハードコート)は22日、シングルス準決勝2試合、ダブルス決勝が行われ、第3シードの大坂なおみ(日清食品)がカミラ・ジョルジ(イタリア)を6-2 6-3で破り、決勝へ進出。また、ダブルスでは加藤未唯(ザイマックス)/二宮真琴(橋本総業ホールディングス)が第1シードのアンドレア・セスティニ フラバチコバ/バーボラ・ストリコバ(ともにチェコ)を6-4 6-4で破り、優勝を果たした。

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「今日の試合を振り返ると、あまり反省点は見つからない」

 完璧主義者の大坂が、そう口にするほど充実した内容で、元世界ランク1位のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)、ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を次々と破ってきた、勢いのあるジョルジを圧倒した。

 大坂が「彼女も十分に準備して、よい形で入ってくるだろうと思っていた」と予想していたように、序盤から緊迫した試合となった。ジョルジが強烈なファーストサービスで、大坂に思うようなリターンをさせずにサービスゲームをキープすれば、大坂も時速190kmのサービスを次々に叩き込む。

 ラリーとなれば、意地と意地がぶつかり合うような打ち合いの中で、より辛抱強さや安定感、そしてしのぐショットと攻めるショットをうまく使い分けたのが大坂だった。

 第1セットは2-2から2ブレーク、第2セットも同じく2-2からジョルジのサービスをブレークして試合を決めた。

 前日の準々決勝で課題を残したサービスも、修正。好調なジョルジを相手に、ファーストサービスの確率、ファーストサービスからの得点率を前日からぐっと上げていることからも、この日の大坂がいかにサービスで優位に立っていたかがわかる。

 そして、このサービスの好調こそ、ジョルジに大きなプレッシャーを与えていたと言ってもいい。ジョルジにすれば、大坂のサービスを簡単にブレークできないとなれば、自身のサービスゲームはどうしても落とせない。そのプレッシャーが2セットで8本ものダブルフォールトにつながったとも考えられるだろう。

 大坂は東レPPOでは2年ぶりの決勝進出。対戦するのは、準決勝でドナ・ベキッチ(クロアチア)を6-2 4-6 6-3のスコアで下した第4シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)だ。

 プリスコバは大坂について「すでに2度対戦しているから、どのようなプレーをするかわかっている。USオープンで優勝し、今大会も好調のまま勝ち上がり、自信を持って向かってくるだろうと思う」と語り、自身の試合後には、大坂の準決勝もチェックしたという。

 その上で、「私にも武器があるが、それは彼女も同じ。だから、明日の試合は、お互いのサービスが鍵になるだろうし、またどのようなミスをしてしまうかというところも勝負を分けると思う」と決勝について予想している。

 大坂もまた、「プリスコバはすべてのショットを持ち合わせ、その上で素晴らしいサービスを持っている。明日の試合は、非常に難しい試合になるんじゃないかと思う」と対戦相手のサービスを警戒するが、ここまでの大坂のプレーを見る限り、負けるイメージは描きにくい。

 女子テニス界の新時代を切り開く20歳が臨む、「USオープンに感じている特別な思いと同じように、特別に思い入れがある」と語る東京での、今年最後の1試合。そのパフォーマンスをしっかりと目に焼き付けたい。

(ライター◎田辺由紀子)

※写真は東レPPO決勝で対戦するふたり、左が大坂なおみ(日清食品)、右がカロリーナ・プリスコバ(チェコ)

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