「楽天ジャパンオープン」(ATP500/東京都調布市・武蔵野の森総合スポーツプラザ/本戦10月1~7日/賞金総額192万8580ドル/室内ハードコート)のシングルス1回戦。第3シードの錦織圭(日清食品)はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した杉田祐一(三菱電機)を6-4 6-1のストレートで下し、2回戦進出を決めた。

 注目の初対決は錦織に軍配が上がった。第1セットは2-2からの第5ゲームでブレークに成功し、このワンブレークを守りきった。第2セットは杉田に一度もサービスキープを許さず、ワンサイドの6-1で決着をつけた。

 立ち上がりは「めちゃくちゃ硬くなっていた」と錦織。ミスが目立ち、「自分でもびっくりするくらい身体が重かった」と振り返る。2年ぶりの楽天ジャパンオープン、いいテニスをしたいという想い、そして相手が杉田ということで、「久しぶりに重圧、緊張感を感じてしまった」と、その理由を語った。

 それでも気持ちは乱れなかった。立ち上がりの4ゲーム、0-4でも不思議ではない内容だったが、押されながらも2-2で持ちこたえると、徐々にリズムとペースをつかんでいった。苦しみながらも第1セットを先取すると、第2セットからは攻撃的なプレーが蘇り、「いいテニスができた」と笑顔を見せた。

画像: 試合が進むにつれ、持ち味を発揮した錦織

試合が進むにつれ、持ち味を発揮した錦織

 フォアのクロスの押し込みと逆クロスのリターン、そしてバックハンドのダウン・ザ・ライン。世界トップレベルのショットに杉田も必死に食らいついていったが、12位と110位という現在の世界ランキングが示す通り、その差は大きかった。

 勝った錦織は2回戦でブノワ・ペール(フランス)と対戦する。錦織が4勝2敗と勝ち越している相手だが、3年前の楽天ジャパンオープンでは準決勝で敗れている。ペールもまたバックのダウン・ザ・ラインを得意としており、激しい打ち合いが見られそうだ。

「序盤のチャンスを取りきれなかったのがすべて」と杉田。6月のアンタルヤ(ATP250/グラスコート)からツアー本戦での勝ち星がなく、これで9大会連続の初戦敗退。「(今シーズンは)流れを呼び込みたいところで思うようなプレーができていない」と悔しさを口にした。

 1回戦の相手が錦織と決まったときは「ここで来るか、ここなのか」と思ったという。ただ、敗れはしたものの、杉田らしい躍動感あふれるプレーも随所にあった。昨年3月以来のトップ100転落となったが、何かきっかけさえつかめば、また浮上のチャンスはある。このままでは終われない。

(編集部◎牧野 正 写真◎菅原 淳)

※トップ写真は、試合後の握手を交わす錦織圭(右)と杉田祐一

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