2018-10-02

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フェデラーがユニクロとの契約会見で来日、今後の取り組みや日本でのエキシビションマッチ開催を発表

 ファーストリテイリングの株式会社ユニクロとグローバルブランドアンバサダー契約を結んだロジャー・フェデラー(スイス)が来日。10月2日(火)、同社代表取締役会長兼社長の柳井正氏とともに、アンバサダー就任の理由や今後の取り組みなどについて、ユニクロ シティ トウキョウ(ユニクロ有明本部)で取材会見を開いた。

笑顔で会見場に登場したフェデラー。オフコートもユニクロブランドでまとめる

 ウインブルドンの開幕日、フェデラーは世界のテニスファンが注目するセンターコートの第1試合にユニクロのウェア姿で登場。その後、海外の報道で10年300億円とも言われる大型契約が発表され、全世界を驚かせた。あれから3ヵ月が経った今、この契約に大きな手応えを感じていると言う。

「ユニクロのウェアはとても快適。多くの人から“素敵だね”と言われたよ。ウェアはウインブルドン前にテストをして、着用したときの感触をフィードバックして7月のウインブルドン開幕を迎えたんだ。あの初日はプレーしながら着心地のよさを感じたし、今までユニクロのウェアを着てプレーしてきたような感覚を味わった。ユニクロブランドを代表してプレーできることに興奮を覚え、とても誇らしい気持ちにもなったね。今は、来シーズンのデザインや生地の素材について話を始めるところだけど、契約してからいいスタートが切れたから、ユニクロには感謝しているよ」

ユニクロのアドバイザーを務める坂本正秀氏(左)の司会のもと、フェデラー(中央)と柳井氏(右)によるトークセッションも行われた

 今回の大型契約は、単なるウェア提供だけにとどまらない。両者は以前から社会貢献に対する価値観も共有する。柳井氏はフェデラーとの契約について「彼はもっとも偉大な選手であり、もっとも偉大な人間像。長期的パートナーシップを結ぶ上で、パートナーと基本的な考えや行動が同じ方向でなければならない。フェデラー選手とは、その点においてもさまざまな試みができると思った」と経緯を説明した。

 ユニクロはこれまでにも多くの支援活動を実施。例えば、若者が主体となって着用しなくなった子供服を回収し、難民の方や世界中で本当に服を必要とする方々に届ける“届けよう、服のチカラ”プロジェクトなど、社会貢献に力を入れる。

 一方のフェデラーも自身の財団、“ロジャー・フェデラー財団”を通じて支援活動していることは有名な話。支援が行き届いていない貧困地域に質の高い教育を届ける活動やその環境づくりに尽力。発展途上国の子供たちに“学びの場”を提供している。

 今後は、お互いに価値観を共有している部分、「世界中で子供たちの将来が、より明るくなるよう機会を提供する」活動や子供たちの夢・希望を実現するためのプロジェクトを進めていくことも明かされた。

 さらに、日本のファンが長年待ち望んだサプライズも用意。ユニクロとフェデラーの社会貢献活動をスタートさせる一環として、来年、日本でエキシビションマッチを開催する計画も発表された。日程や開催場所は未定だが、フェデラーにとって国内でのプレーは2006年AIGオープン(当時)以来。「とてもワクワクしている」と本人も喜びを隠さない。最後には「来年、僕は日本でプレーする。内容は詰めている段階だけど、みんなに楽しんでもらえるはずだ」と日本でのプレーを約束した。

※写真◎小山真司

※トップ写真は、会見のフォトセッションで笑顔を見せるロジャー・フェデラー(左)とユニクロ 代表取締役会長兼社長の柳井正氏

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