「楽天ジャパンオープン」(ATP500/東京都調布市・武蔵野の森総合スポーツプラザ/本戦10月1~7日/賞金総額192万8580ドル/室内ハードコート)の最終日はシングルスの単複決勝が行われ、シングルスはダニール・メドベデフ(ロシア)、ダブルスはマクラクラン勉(日本)/ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)が優勝した。

 地元ファンの声援を背に、2年8ヵ月ぶりのツアー優勝を狙った錦織だったが、まさかの完敗に終わった。予選から勝ち上がった世界ランク32位のメドベデフに2-6 4-6。わずか64分のストレート負けだった。

 開始直後の第1ゲームで早々にブレークポイントをつかんだ錦織だが、それを取り逃すと、もう二度とチャンスはやってこなかった。メドベデフのパワフルなサービス、ストロークに苦しみ、「ミスが早くなってしまった」。昨日までとは別人のように動きが鈍く、ミスヒットが目立った。

 決勝の緊張はなかったし、体も重くはなかったと錦織が言う。「彼の球質、戦術にやられてしまった」。第2セットは苦しみながらも何とかサービスキープを貫き、「タイブレークまでいけばチャンスは出る」と信じていたが、4-5からの第10ゲームを落として決着がついた。

 会見では「もったいなかった。もう少しいいテニスができたと思う」と口にしたが、褒めるべきはメドベデフだろう。本人の言葉を借りれば「パーフェクトマッチ」。予選からの疲れも見せず、9日間で7つの白星を重ねた。「錦織のような選手に、このスコアで勝てるなんて大きな自信になる」と胸を張った。

 メドベデフは1月のオーストラリア(シドニー)、8月のアメリカ(ウィンストンセーラム)に続いて今季3度目の優勝。シドニーではアレックス・デミノー(オーストラリア)、ウィンストンセーラムではスティーブ・ジョンソン(アメリカ)と、決勝では地元選手を倒して優勝しており、そのジンクスは今回も生きていた。

 ダブルス決勝は第3シードのマクラクラン/ストルフが、今年のウインブルドン準優勝ペアで第3シードのレイブン・クラーセン(南アフリカ)/マイケル・ビーナス(ニュージーランド)を6-4 7-5で下し、マクラクランは昨年に続いて(パートナーは内山靖崇)2連覇となった。

画像: 優勝を決めて喜ぶ勉(左)/ストルフ

優勝を決めて喜ぶ勉(左)/ストルフ

 サービスキープが続く緊張感の中、マクラクラン/ストルフの日独ペアがワンチャンスをものにした。第1セットは4-4から、第2セットは5-5から、それぞれブレークに成功。マッチポイントではストルフがセンターへ鮮やかにサービスエースを決め、ふたりで固く抱き合った。

「今年は調子がいいし、彼と組んでの優勝は初めてなのでとてもうれしい」とマクラクランが言えば、ストルフも「ブレークポイントもあったけれど、勉がいいサービスを入れてくれた。優勝できてうれしい」と笑顔で話した。

(編集部◎牧野 正 写真◎菅原 淳)

※トップ写真は、表彰式での錦織(左)とメドベデフ

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