ジョコビッチが大会最多のV4達成、全試合でサービス落とさず [ロレックス上海マスターズ]
「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/中国・上海/10月7~14日/賞金総額921万9970ドル/ハードコート)は最終日、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第13シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)を6-3 6-4で破って大会最多となる4度目の優勝を果たした。
2012年、2013年、2015年、そして今年と、決勝に進めば負けなし。V3はアンディ・マレー(イギリス)と並んでのタイ記録だったが、単独での最多優勝記録となった。
相性がいいのは上海マスターズだけではない。北京では6度優勝し、2008年に上海で開催されたマスターズカップも制覇した。いずれの大会も決勝で敗れたことはなく、中国での優勝回数はこれまた最多記録の11回となる。
「前世は中国人だったのかもね(笑)」とジョコビッチはジョークを交え、「正直言って、ここで得られる感触のよさや、人々との良好な関係を考えれば、驚くことではなかった」と語った。
「中国に来るようになって10年以上、すべてがとてもうまくいっている。まるでホームのような気分になれる場所で、特別なものを感じるよ」
今大会も強力なサービスゲームを軸に敵を寄せつけなかった。47回あったサービスゲームは一度もブレークされていない。
「大会を通してブレークされなかったことが過去にもあったかどうかは確かじゃない。ただ、あったとしても、何回もないはず。サーブに関しては間違いなくキャリアの中でも最高の週だった」
さらに、そのサービスの秘訣については、「僕にとってサーブは常に隠れた武器。テニスの中でとても大事な…もっとも大事なショットだけど、僕の場合はスピードやパワーよりも正確さと効率の高さを重視することに努めている」と話した。
決勝では第2セットの第6ゲームで一度ブレークポイントを与えたものの、チョリッチが最初で最後のこのチャンスでフォアハンドをミス。ワイドに逸れたショットとともに、右太股をテープで巻いて戦っていた挑戦者の運は尽きた。
第2セットの第9ゲーム、自身のサービスゲームで3つのマッチポイントをしのいだものの、次のゲームで訪れた4度目のマッチポイントはしのげなかった。最後はチョリッチのバックハンドがベースラインを越え、ジョコビッチがラブゲームでラストゲームをものにした。
「本当にタフだった」というチョリッチだが、「自分のプレーは実際のところすごくよかったと思っている。今週全体を通してすごくハッピーだ。僕にとって素晴らしい1週間だったと思う」と満足感のほうを強調した。
今季4勝目を挙げたジョコビッチは、週明けのランキングでロジャー・フェデラー(スイス)を抜いて2位に上昇する。連勝は「18」に伸び、これも今季ツアー最多。17連勝を記録したフェデラーとラファエル・ナダル(スペイン)を追い抜いた。
ダブルス決勝も行われ、第3シードのルーカシュ・クボト(ポーランド)/マルセロ・メロ(ブラジル)が第6シードのジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)を6-4 6-2で倒して大会を制した。(C)AP(テニスマガジン)
※トップ写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
SHANGHAI, CHINA - OCTOBER 14: Novak Djokovic of Serbia celebrate after winning his men's singles final match against Borna Coric of Croatia in the Men's singles final match on day 8 of Shanghai Rolex Masters at Qi Zhong Tennis Centre on October 14, 2018 in Shanghai, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)
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