イズナーが3セットともタイブレークの激戦を制して準決勝へ [イントラム ストックホルム・オープン]

 スウェーデン・ストックホルムで開催されている「イントラム ストックホルム・オープン」(ATP250/10月15~21日/賞金総額68万6080ドル/室内ハードコート)のシングルス準々決勝。

 ウインブルドンがファイナルセットにタイブレークを採用すると決めた日、オールイングランド・クラブでふたつの最長試合を戦った男は準決勝に進むために、またも長い試合を必要とした。

 ビッグサーブのジョン・イズナー(アメリカ)は、この日最後の準々決勝でテニス・サングレン(アメリカ)を7-6(8) 6-7(5) 7-6(2)で下し、今週2度目となるアメリカ人対決の勝者となった。彼がこの大会でプレーした6セットのすべてが、タイブレークにもつれ込んでいた。

 イズナーが関与したウインブルドンでのふたつの伝説的に長い試合が、この日のより早い時間帯に同大会が明かした決断を促したことは、想像に難くなかった。ウインブルドンは来年から、最終セットが12-12に達した場合には、タイブレークを採用することになると発表したのだ。

 彼は2010年の11時間以上を要した試合で、第5セット70-68でニコラ・マウ(フランス)を倒し、今年の準決勝では、第5セット24-26でケビン・アンダーソン(南アフリカ)に敗れた。

 これらは、1877年に始まったウインブルドンの歴史上で、最長の試合なのだ。

 ここストックホルムでも、イズナーの勝利の双方が非常な競り合いの末にもたらされており、試合は夜遅くに終了した。

「非常に厳しかった」と木曜日の2回戦でブラッドリー・クラン(アメリカ)に7-6(2) 6-7(5) 7-6(5)で辛勝していた世界10位のイズナーは言った。

「昨夜と同じような試合だった。今回も非常に夜遅くなった。体をケアし、早くベッドに行く必要がある」

 この日はトップ3シードが準決勝進出を決めたが、第1シードのイズナーはその最後を締めくくった。

 第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)を6-3 7-6(4)で退け、第2シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)は7-5 2-1とリードしたところで第6シードのチョン・ヒョン(韓国)が右足の故障を理由に棄権したため、その時点で勝ち上がりを決めた。

 そのほかの試合では、第4シードのジャック・ソック(アメリカ)がエルネスツ・グルビス(ラトビア)に6-4 3-6 4-6で敗れた。2014年全仏ベスト4のグルビスは、準決勝でイズナーと対戦することになる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はレーバー・カップでのジョン・イズナー(アメリカ)
CHICAGO, IL - SEPTEMBER 23: Team World John Isner of the United States serves a shot against Team Europe Roger Federer of Switzerland during their Men's Singles match on day three of the 2018 Laver Cup at the United Center on September 23, 2018 in Chicago, Illinois. (Photo by Matthew Stockman/Getty Images for The Laver Cup)

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