大坂の初戦はスティーブンスにフルセットで敗れる [WTAファイナルズ]
「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」(WTAファイナルズ/10月21~28日/シンガポール・シンガポール/賞金総額700万ドル/室内ハードコート)のラウンドロビン(総当たり戦)初戦で実現した、ここ2年のUSオープン・チャンピオン同士の対決では、スローン・スティーブンス(アメリカ)に軍配が上がった。
2017年チャンピオンのスティーブンスは、女子の世界トップ8によるシーズン末のエリート大会の自身の初戦で、日本の大坂なおみ(日清食品)を7-5 4-6 6-1で下した。
この試合は双方の選手にとって、この威信ある大会のデビュー戦だったが、スティーブンスのほうが落ち着いているように見えた。一方、先月のニューヨークでグランドスラム大会で優勝した初の日本人となった大坂は、試合を通して一度も心地よさそうに見えなかった。
「とても厳しい試合だったけど、勝ち抜くことができて本当にうれしいわ」とスティーブンスは試合後のコート上でコメントした。
「私は決してあきらめなかった。彼女がこのところずっといいプレーをしていたことは知っていたし、彼女を倒すには本当にいいプレーをしなければならないこともわかっていた」
双方のプレーヤーが、自分のサービスをキープするのに苦労していた。大坂は相手に与えてしまった19回のブレークチャンスのうち7回をブレークされ、一方のスティーブンスは、12回のブレークポイントに直面し、そのうち4回をブレークされた。
スティーブンスは、今年のマッチ勝利が「33」と、8人の出場者の中でもっとも少ない勝利数を手に大会に至った。彼女は今季、フレンチ・オープンでキャリア2度目のグランドスラム大会決勝に進出し、マイアミでタイトルを獲得していた。
大坂はこの試合を通し、フラストレーションを感じている様子を見せ続けていた。第2セットの第4ゲームで4つのブレークポイントをものにし損ねたとき、彼女は両手で、目に見えてわかる苦悩のジェスチャーをした。
第2セット第10ゲームのセットポイントでダブルフォールトをおかしたスティーブンスは、大坂にセットを献上した。しかし、大坂は精神的に疲労しているように見え、第3セットでは、第3ゲームで一度だけサービスゲームをキープできたにすぎなかった。
この結果でスティーブンスは、レッドグループでの戦績を1勝0敗とし、大坂は0勝1敗となった。
この試合のあと、レッドグループは第2試合で、第1シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)が第8シードのキキ・バーテンズ(オランダ)に6-1 3-6 4-6で敗れている。(C)AP(テニスマガジン)
※[ ] 数字はシード順位
10月21日|DAY1|ホワイトグループ
○エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)[6] 6-3 6-3 ●ペトラ・クビトバ(チェコ)[4]
○カロリーナ・プリスコバ(チェコ)[7] 6-2 6-4 ●カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)[2]
10月22日|DAY2|レッドグループ
◯スローン・スティーブンス(アメリカ)[5] 7-5 4-6 6-1 ●大坂なおみ(日本/日清食品)[3]
◯キキ・バーテンズ(オランダ)[8] 1-6 6-3 6-4 ●アンジェリック・ケルバー(ドイツ)[1]
10月23日|DAY3|ホワイトグループ
カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)[2] vs ペトラ・クビトバ(チェコ)[4]
エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)[6] vs カロリーナ・プリスコバ(チェコ)[7]
10月24日|DAY4|レッドグループ
アンジェリック・ケルバー(ドイツ)[1] vs 大坂なおみ(日本/日清食品)[3]
スローン・スティーブンス(アメリカ)[5] vs キキ・バーテンズ(オランダ)[8]
※写真は大坂なおみ(日本/日清食品)
SINGAPORE - OCTOBER 22: Naomi Osaka of Japan reacts after losing a point in her singles match against Sloane Stephens of United States during day 2 of the BNP Paribas WTA Finals Singapore presented by SC Global at Singapore Sports Hub on October 22, 2018 in Singapore. (Photo by Suhaimi Abdullah/Getty Images)
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