「三菱 全日本テニス選手権 93rd」(賞金総額2850万円/本戦10月27日~11月4日/大阪府大阪市・ITC靱テニスセンター/ハードコート)の本戦2日目は、男子シングルス1回戦残り8試合と女子シングルス2回戦8試合および男女ダブルス1回戦各6試合が行われた。

 女子シングルスは本日からシード勢が登場。第2シードの小堀桃子(橋本総業ホールディングス)と17歳の内藤祐希(TEAM YONEZAWA)の一戦が注目された。

「めちゃくちゃ緊張しました」と小堀。第1セットは第2ゲームから第5ゲームまでブレーク合戦を繰り広げたのち、5-4からラブゲームのブレークで小堀がセットをものにした。第2セットは3-5とリードを許し、第9ゲームのサービスゲームではセットポイントも握られたが、「そこで慌てず落ち着いてプレーできたのがよかったと思う」と振り返る。ピンチをしのいで、結局4ゲームを連取。6-4 7-5で最終セットには持ち込ませなかった。

 ピンチで冷静になれたのは好調の証だろう。プロ2年目の今年は躍進の年で、5月に2.5万ドルの軽井沢国際女子で単複優勝を果たし、今月も同じく2.5万ドルの牧之原国際で優勝したばかりだ。

「何がよくなったのかはわかりません(笑)。特にここがっていうのはない。でもプロの生活が苦しいってこともないし、基本的に楽しめているのかなと思う」

 3月に全日本室内のタイトルを獲り、次に〝全日本〟を狙うのは当然のこと。「もちろん優勝したいって思うけど、そんなに優勝にこだわってるわけでもないかな」。熱い意欲を見せないところはジュニア時代から変わらない。それでもサラッと優勝する姿を何度も見た。

 3回戦の相手は、今大会をもって現役引退の可能性もほのめかしている澤柳璃子(リンクス・エステート)。4年前に準優勝した24歳との一戦もまた注目される。

 小堀に敗れた内藤と同じ17歳の佐藤南帆(有明ジュニアテニスアカデミー)も、第8シードの村松千裕(グラムスリー)に敗れた。ジュニア選手の挑戦は容易でない。

 そんな中、シード勢で唯一のジュニア世代である第6シードの内島萌夏(昭和の森ジュニアテニススクール)が3回戦に進出した。まだ17歳だが、今年はプロサーキットをメインに戦ってきた。そのためジュニアランキングでは国内8番目にすぎないが、WTAランキングではトップ400内にいる日本選手の中で唯一の10代プレーヤーである。

 初戦となる2回戦で、ワイルドカード(主催者推薦枠)の越野菜摘(関西大学)を7-5 6-4で下した。第1セットは立ち上がりのゲームでブレークに成功するが、5-4からブレークバックを許す。それでも崩れず7-5でセットを先取。第2セットはブレーク合戦後の3-4から3ゲームを連取した。

 全日本は2回戦で敗れた昨年に続いて2度目の出場。今年は岐阜の8万ドルで準優勝し、アジア大会にも出場して先輩プロの中で経験を積んだ17歳の可能性は大きい。

「ここ1、2ヵ月は本来のテニスができていないので、一戦一戦調子を上げていければ」と内島。会場の靭テニスセンターは、昨年の全日本ジュニア18歳以下でノーシード優勝を果たした場所でもあり、「いい通過点にしたい」と先も見据えて抱負を語った。

(ライター◎山口奈緒美)

※写真は女子シングルス3回戦に進出した第2シードの小堀桃子(橋本総業ホールディングス)
撮影◎江見洋子

This article is a sponsored article by
''.