「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/10月29日~11月4日/賞金総額544万4985ユーロ/室内ハードコート)のシングルス3回戦で、第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第13シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)を6-4 6-3で下し、準々決勝に駒を進めた。フェデラーのキャリア100勝目となるタイトルの探求は、ここパリでまだ続いている。

 もしフェデラーが準々決勝で錦織圭(日清食品)に勝ったなら、準決勝の相手がノバク・ジョコビッチ(セルビア)となる可能性は高い。しかしフェデラーはそのことより、11月11日からロンドンで始まるシーズン末のトップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」で勝つことを考えている。

「僕の目標はロンドンだ。もし、ここパリでいいプレーをして(ジョコビッチを)倒せたら、それに越したことはないけどね」とフェデラーは言った。

「でも、まだそこまで行っていない。様子を見てみよう」

 37歳のフェデラーがパリの大会に出場するのは、2015年以来のことだ。彼は、フォニーニとの4度の対戦で4勝目を挙げたこの日試合で、ほとんど力を試されることもなかった。彼は、2回戦で対戦予定だったミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が故障で試合開始前に棄権したため、活力を温存していた。

「体が休息を必要としていたから、(ラオニッチの棄権は)歓迎だった。もう1日休みが必要だったが、これが僕が得たものだった。すごくついていたよ」

 フォニーニがバックハンドのウィナーでブレークする前に、フェデラーは2度相手のサービスゲームをブレークし、4-1とリードしていた。その後、フォニーニはフェデラーのサービスゲームだった第10ゲームで15-40と優位に立ち、プレッシャーをかけるチャンスを手にした。しかし、先週のスイス室内で9度目の優勝を遂げる前に数回窮地を切り抜けていたフェデラーは、ふたつのブレークポイントを凌いでキープし、第1セットをもぎ取った。

 第2セット第8ゲームで、フェデラーはまたも15-40とされたが奮起してブレークポイントを凌ぎ、5-3とリードを守ることに成功。フォニーニは次のゲームでついに崩れ、マッチポイントでダブルフォールトを犯し、ラブゲームでブレークされてしまった。

 フェデラーは勝利のあと、スタンディング・オベーションを受けた。

「フランスの観客からこうも歓迎され、本当に素晴らしかったよ」と彼は言った。「会場は驚くべき雰囲気だった」。

 ジョコビッチもまた、パリでアットホームに感じているという。彼は、実現すれば記録更新となる5度目のパリ・マスターズ優勝を目指しており、この日は 対戦相手のダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)が1-6 1-2とされた時点で途中棄権したため勝ち上がり、その目標にまた一歩近づいた。

 ジュムホールは第1セット終盤に長いマッサージを受け、プレーを続けるためコートに戻ったときには大声援を受けた。しかしそこから数ゲームをプレーしたあと、彼はついにプレーを止めた。ジョコビッチは試合を完全にコントロールしており、1度もブレークチャンスを与えず、相手のサーブを3度ブレークした。

 前日にラファエル・ナダル(スペイン)がリタイアしたため、この大会の成績が今後どのようなものになろうと、来週に世界ランク1位の座に返り咲くジョコビッチは、準々決勝で第5シードのマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する。

「もちろん、僕は自分の成果をとても誇りに思う」とジョコビッチは言った。彼はしつこい右肘の故障をなかなか完治させることができず、5月にはランキングを22位にまで落としていたのだ。

「5ヵ月前、もし君たちがそう(年末に世界1位になると)言ったなら…。当時の僕のランキングとプレーの調子、コート上でどう感じていたかを考慮すれば、まったくあり得そうもないことだった」

 対戦成績ではジョコビッチが15勝3敗とリードしてはいるが、チリッチはここ3対戦のうちふたつで勝っている。そしてその中には、2年前のパリ・マスターズ準々決勝での勝利も含まれている。

「彼は強いサービスを持ち、コートの後方から力強いテニスを展開してくる選手だ。非常にパワフルなタイプのテニスだよ」とジョコビッチは言った。

「彼のミサイルを受けるのは厳しいことだ。彼のファーストサーブは本当に速いし、またサービスで多くの回転やバリエーションを使ってくる」

 より早い時間帯の試合で、チリッチは第1セットを取るのに6つのセットポイントを要した競り合いの末に、第9シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を7-6(5) 6-4で下した。

 チリッチはタイブレークで一時4-5と劣勢に立たされたが、続くディミトロフのサービスからの2ポイントの双方を取り、最後は自らのサービスでセットをものにした。

 第10シードの錦織は、第7シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)を6-4 6-4で倒した試合で一度も相手にブレークポイントを与えなかった。決勝でジョコビッチに敗れたものの、ウィンブルドンで準優勝したアンダーソンは、先週のウィーン決勝で錦織を倒していた。しかしこの日は、重要なポイントで錦織の方が上だった。

 また、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が直面した4つのブレークポイントのすべてをセーブし、第15シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-4 6-2で下した。ズベレフは次の準々決勝で、カレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。ハチャノフは、第8シードのジョン・イズナー(アメリカ)に6-4 6-7(9) 7-6(8)で競り勝った。イズナーは19本のサービスエースを奪ったが、ふたつのマッチポイントをものにすることができなかった。

 前年度覇者で第16シードのジャック・ソック(アメリカ)は、一度も相手にブレークポイントを与えることなく、1時間もかけずにラッキールーザーのマレク・ジャジリ(チュニジア)を6-0 6-4で退けた。ソックは準々決勝で、第6シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦する。

 この試合で14本のサービスエースを刻んだティームは、第11シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)に6-7(3) 6-2 7-5で逆転勝ちした。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はロジャー・フェデラー(スイス)
PARIS, FRANCE - NOVEMBER 01: Roger Federer of Switzerland plays a backhand in his Round of 16 match against Fabio Fognini of Italy during Day 4 of the Rolex Paris Masters on November 1, 2018 in Paris, France. (Photo by Justin Setterfield/Getty Images)

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