大会初日に強さを見せた大阪、目標を達成した大分らがベスト16進出 [ソニー生命カップ 第40回全国レディース]

 アマチュア女子テニスの最高峰「ソニー生命カップ 第40回 全国レディーステニス大会」(11月8~10日/東京都昭島市・昭和の森テニスセンター/砂入り人工芝REDコート)が開幕し、初日は1回戦と2回戦が行われ、ベスト16が出揃った。

 この大会は47の都道府県大会を勝ち抜いた代表チーム(各都道府県大会を勝ち上がった上位3ペアで構成される)によるトーナメント戦で、全国一を目指し、各対戦は女子ダブルス3本で争われる。試合はノーアド方式2タイブレークセット、ファイナルセット10ポイントタイブレーク方式。

本来のプレーができなかったというが、勝利を収めた大阪のD3D3の榎原志保/上口真知代(写真◎川口洋邦)

 昨年準優勝でメンバーが総入れ替えとなった大阪は、1回戦で新潟に3-0、2回戦は岐阜を3-0で退け、盤石の強さを見せつけた。だが、D3の榎原志保/上口真知代は「不完全燃焼だった」と振り返った。

 1回戦は6-1 6-1と危なげない勝利だったが、岐阜戦では大野聖代/渡辺里佳の緩いボールでペースを乱され、ミスを多発。本来のプレーができず、6-4 6-4と勝利も苦戦を強いられた。「明日は自分たちのプレーですっきり勝ちたい」と榎原は意気込んだ。

左から京都の土屋章子監督、山地美幸/髙野麻由ペア(写真◎BBM)

 昨年3位だった三重を3-0で倒したのは京都。ただし、D3、D2はともにスーパータイブレークにもつれ、どちらが勝ってもおかしくない接戦だった。特にD3の山地美幸/髙野麻由は第1セットを5-7で落としてから逆転勝利だった。

 最初は硬さがあり、本来のプレーができていなかったが「笑顔でプレーしよう」と声を掛け合い、積極性が生まれ形勢を逆転した。スーパータイブレークでは「相手に余裕がなくなっている」と伸び伸びプレーして勝負を決めた。

多くの関係者が駆けつけ、1ポイントごとに沸いた埼玉対東京(写真◎川口洋邦)

 この日もっとも多くの観客が集まったのが2回戦の埼玉対東京。今大会初の関東対決は埼玉が制した。ポイントになったのは最初に始まったD3。ともに4度目の出場となる埼玉の和久井道代/米原恵子は第1セット4-5から逆転で奪って勢いに乗り、第2セットも制した。

 過去の大会では序盤で地方のチームに勝つけど、準々決勝で関東の強豪に敗れることが多かったが、今大会は2回戦で東京を下し、これまでと違うパターンに「ここを勝ち上がったことで、何かが見えてくるはず」と米原は手応えを感じている。

このペアでの出場が2回目となる埼玉の和久井道代/米原恵子ペア(写真◎川口洋邦)

 初日にベスト16の目標を達成したのは大分A。1勝1敗で迎えたD1で薬師寺美恵/福岡久美は第1セットを競り負けるが、「足を動かし、笑顔でプレーすること」を意識して第2セットを取り返す。大会までに練習を重ねたスーパータイブレークでは「先にミスをしない」意識で勝利をもぎ取った。

 大会2日目の11月9日(金)は9時より3回戦、続いて準々決勝が行われる予定となっている。

(編集部◎池田晋)

※トップ写真は勝利を祝う薬師寺美恵/福岡久美ペアと大分Aチーム(写真◎川口洋邦)

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