トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/賞金総額850万ドル/室内ハードコート)の大会6日目はグループ・グーガ・クエルテンのラウンドロビン第3戦が行われ、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第8シードのジョン・イズナー(アメリカ)を7-6(5) 6-3で下してグループ2位での勝ち上がりを決め、準決勝で優勝歴6回のロジャー・フェデラー(スイス)と対戦することになった。

 初めてベスト4入りを果たしたあとも、ズベレフは満足していなかった。21歳のズベレフは、2009年以降の同大会で4強入りした最年少の選手であり、2003年以来のドイツ人準決勝進出者だ。

「大会はまだ終わっていない。“今、僕は準決勝に進出した。これで満足だ”などと考えたくはない。それは僕の流儀に反している」とズベレフは気を引き締めた。

 イズナーと、ナイトセッションでグループ勝者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に6-7(7) 2-6で敗れたマリン・チリッチ(クロアチア)は、このズベレフの試合の結果によって敗退が決まった。

 同大会で5回優勝している第1シードのジョコビッチは、土曜日のもうひとつの準決勝で第4シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)と対戦することになる。

 勝ち上がるチャンスをわずかにでもつかむためにストレートセットで勝つ必要があったイズナーは、第1セットの第12ゲームでセットポイントをつかみ、もう少しでリードするところだった。しかし、ズベレフはサービスエースでその危機を凌ぎ、ほぼ非の打ちどころのないタイブレークをプレーして、イズナーにグループ敗退の引導を手渡した。

「この大会に出場する権利を手に入れたというなら、もう少しいい結果を出したいと思うものだ」と戦った3試合のすべてで敗れたイズナーは言った。

「でも同時に、これは普通の大会ではない。ここでは、絶対的に世界最高峰の選手たちに対してプレーするのだから」

 第2セットでのズベレフは、この試合唯一のブレークポイントをものにして5-3とリードし、それから問題なくサービスゲームをキープして試合を終わらせた。

 ロンドンでのベスト4進出は、ズベレフにとってキャリア最高だったこのシーズンの最新の成果だった。イズナーに対する勝利で、ズベレフは昨年記録したマッチ勝利数「55」を超えた。

 双方の選手がパワフルなサービスを駆使して快調にキープゲームを続けたが、イズナーは強烈なフォアハンドのリターンで第1セット6-5から最初のブレークポイントを手に入れた。

 しかし、そこで踏ん張り抜いて第1セットをタイブレークに持ち込んだズベレフは、イズナーの深いリターンを足元でのハーフボレーのような形で返して相手のボレーミスを導き出した。恐らくこの試合でもっとも重要だったそのプレーによって彼はタイブレークのスコアを6-5とし、先に相手にセットポイントを与えることを防いだのだった。

「あれは見事なショットだったよ」とイズナーは試合後に言った。

 続くポイントで、イズナーはフォアハンドをネットにかけてタイブレークと第1セットを落とした。それにより勝ち上がりのチャンスがなくなった気落ちもあってか、イズナーは第2セットに入ってからみるみる勢いを弱め、ズベレフは質のいいリターンでこの試合唯一のブレークを果たしたのだった。

 37歳のフェデラーは、ズベレフに対するキャリアを通しての対戦戦績で3勝2敗とかろうじてリードしている。今大会の最年長者と最年少者の間での最後の対戦は昨年のATPファイナルズでのもので、そのときはフェデラーがフルセットの末に勝利をおさめた。

 少し自信もありそうな様子を表情の下にちらつかせながらも、「非常に難しい試合になるだろう」とズベレフはコメントした。

「このサーフェス、インドアコートでの彼は、信じられないほどすごい選手だ」

 一方、世界1位のジョコビッチは、全勝で勝ち上がった唯一のセミファイナリストとなるために全力を尽くした。2試合目の勝利で8度目の準決勝進出はすでに決まっていたが、ジョコビッチは自己満足に浸る様子は微塵も見せず、第5シードのチリッチに対するこの日の試合で自分のサービスゲームでは5ポイントしか落とさなかった。

 特に第1セットはチリッチがかなり質の高いプレーをしていたが、ジョコビッチは第1セット第8ゲームから第2セット第4ゲームにかけて、31本連続でサービスからのポイントを奪った。とはいえ彼は、非常に白熱したタイブレークに競り勝つ過程で、チリッチが握ったセットポイントをセーブしなければならなかった。

 4度目の出場でまだ一度も準決勝に勝ち進んだことのないチリッチは、第2セットではパフォーマンスのレベルをキープすることができず、ジョコビッチに2度のブレークを許してしまった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)
LONDON, ENGLAND - NOVEMBER 16: Alexander Zverev of Germany plays a backhand shot in his third singles round robin match against John Isner of The United States during Day Six of the Nitto ATP Finals at The O2 Arena on November 16, 2018 in London, England. (Photo by Justin Setterfield/Getty Images)

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