男子テニスの世界国別対抗戦、デビスカップ・ワールドグループ決勝「フランス対クロアチア」(11月23~25日/フランス・リール/室内クレーコート)の2日目。

 突然、自分がおそらくデビスカップ監督として最後の国歌を聴いているのだと気づいたヤニック・ノア(フランス)は、涙を抑えることができなかった。

 ピエール ユーグ・エルベール/ニコラ・マウ(フランス)とイバン・ドディグ/マテ・パビッチ(クロアチア)のダブルスに先立ち、フランス国歌『ラ・マルセイエーズ』が吹奏される中、選手たちと並んで立っていたノア監督は感情的になっていた。

「こんなことは初めてだった。ひょっとしたら、これが私が国歌を歌う最後の機会なのかもしれない、と思ったんだ」とノア監督はそのときの心境を語った。彼はこの週末が終わったあと、デビスカップ監督の座をアメリー・モレスモー(フランス)に引き渡すことになっている。

 エルベール/マウがドディグ/パビッチを6-4 6-4 3-6 7-6(3)で倒してフランスの望みをつなぎ、母国のファンたちにふたたび笑顔を取り戻させた。元フレンチ・オープン優勝者のノア監督は日曜日にもう一度、歌って泣く機会を得ることになる。

 最初の2セットでのドディグ/パビッチは、わずかなチャンスしか得られなかった。エルベールは非常にアグレッシブにプレーし、マウは重要な瞬間にプレーレベルを上げた。

 こうしてフランスは、クロアチアのリードを2勝1敗にとどめることに成功した。それでもクロアチアがあと1勝で前年度覇者から王座を奪えるという状況に変わりはなく、依然として優勝候補のままである。

「我々には、まだ2試合が残っている。我々はデビスカップに優勝したいんだ」とマウはチームを鼓舞した。

「我々の選手が、明日それをやってのけることは可能だ。昨日、彼らは厳しい1日を過ごしたが、もしかしたらこの(ダブルスの)勝利で、すべてが変わるかもしれない」

 11回目の優勝を目指しているフランスは決勝に踏みとどまったが、大きなチャレンジに直面している。初日にプレーした選手たちがどう見ても力不足だった事実は、日曜日の相手を入れ替えたシングルスでカムバックを果たす可能性に大きな疑念を投じた。

 必要に応じて監督は選手を代えることができるとはいえ、今のところマリン・チリッチ(クロアチア)がジェレミー・シャルディ(フランス)と、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)はジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)と対戦することになっている。

 1939年のオーストラリア以来、デビスカップ決勝で0勝2敗の劣勢を覆した国は出ていない。

「昨日のシングルスの結果を踏まえれば、もちろん我々は自信を持っている」とクロアチアのジェリコ・クラヤン監督は言った。

「マリンとボルナは準備ができている。最後には、質の高さが勝つよう願っているよ」(C)AP(テニスマガジン)

※写真はダブルスの勝利に喜びのガッツポーズを見せるフランス代表監督のヤニック・ノア、背中はピエール ユーグ・エルベール
LILLE, FRANCE - NOVEMBER 24: France captain Yannick Noah celebrates winning the doubles match Pierre-Hugues Herbert and Nicolas Mahut against Croatia's Ivan Dodig and Mate Pavic at Stade Pierre Mauroy on November 24, 2018 in Lille, France. (Photo by Sylvain Lefevre/Getty Images)

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