テニスの統治団体が不正の問題に取り組むと約束
テニスの統治団体、ITF(国際テニス連盟)、ATP(男子プロテニス協会)、WTA(女子テニス協会)らが、スポーツ界の不正の問題に取り組むための提言を、『タイムリーに実施』すると約束した。
BBC(英国放送協会)とBuzzFeedニュースが2016年1月に、テニスの統治団体は、10人以上の選手たちが関わった蔓延した八百長の証拠を無視していると糾弾するレポートを掲載したあと、テニス界の不正に関する自主的な見直しが促されることになった。
4月に発表された内部レポートに続き、独立した識者たちが、ライブでのスコアのデータ提供を制限すること、賭けごとを提供する企業とのスポンサー契約を排除すること、2008年に設立されたテニスの不正を調査する団体、テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)のスタッフを増やし、彼らの守備範囲を広げることなどを含めた、最終的な提言を発表した。
合同声明文の中で、ITF、ATP、WTAおよび4つのグランドスラム大会――オーストラリアン・オープン、フレンチ・オープン、ウインブルドン、USオープン――は、これらの提言を実現するために働きかけ、「プロテニスのための世界クラスの不正防止体制をもたらすことは、依然として最優先事項である」と言い添えた。
識者たちはまた、協会など公共機関の不正や、事実隠ぺいの証拠はなかったとした上で、テニスの統治団体は、このスポーツが直面する公正さの挑戦に取り組むのに適切な位置にいると述べた。
TIUの監督と指導を行うため、新しい独立した監視委員会が来年初頭に設立されることになる。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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