セレナが産休後の復帰に関するルール改正を歓迎

 エキシビションマッチのためにアブダビにやってきたセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は、出産を経てツアーに復帰した女子選手に与えられる「追加的保護」を歓迎した。

「すばらしいわ」と23度グランドスラム大会を制した女王は、BBCスポーツの報道の中でコメントした。

「若い女性たちが子供を産むことができ、そのことについて心配する必要がなくなる。子供をつくるのに、彼女たちの晩年まで待たなくてもよくなる」

 今月に可決されたWTAのルール改正は、長い活動休止を引き起こした故障、あるいは妊娠・出産から戻ったあとの選手たちが、不利な立場に立たされることがないようにすることを目的としたものだ。

 このルール変更は部分的に、ともに出産後にツアーに復帰したセレナとビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)のふたりの元世界ナンバーワンたちの経験によって触発されたものだった。

 WTAは、上記の状況を経てツアーに復帰した女子選手たちは、出産後最長で3年間スペシャル・ランキング(ケガなどの理由からツアーを長期離脱した選手を救済する目的のもの)を使うことができ、大きな大会でシードを決める際に特別な処置を受けることが可能になると発表した。

「自分自身でその経験をしたことで、目が開かれたわ。もし私がもっと早くそれを経験していたら、違うルール変更があったか? それはわからない」とセレナはアラブ首長国連邦・アブダビで開催される「ムバダラ・ワールド・テニス選手権」(12月27~29日/ハードコート)に先立つ会見の場で言った。

「でも今は、そのチャンスがやってきた。人々は、もうその質問を問う必要がなくなったの」

 彼女は木曜日に姉のビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)に対して1回限りのエキシビションマッチをプレーし、6-4 3-6 [8-10]で敗れた。

 セレナは、出産前最後のグランドスラム大会だった2017年オーストラリアン・オープンで優勝していたにも関わらず、出産後初のグランドスラム大会となった今年のフレンチ・オープンではノーシードだった。

 彼女はウインブルドンで第25シード、USオープンでは第17シードだったが、いずれも決勝まで勝ち進み、その双方で敗れていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はムバダラ・ワールド・テニス選手権でのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
ABU DHABI, UNITED ARAB EMIRATES - DECEMBER 27: Serena Williams of United States reacts during her womens's singles match on day one of the Mubadala World Tennis Championship at International Tennis Centre Zayed Sports City on December 27, 2018 in Abu Dhabi, United Arab Emirates. (Photo by Francois Nel/Getty Images)

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