復活を目指すブシャールが1回戦に勝利 [ASBクラシック]

 ニュージーランド・オークランドで開催されている「ASBクラシック」(WTAインターナショナル/12月31日~1月6日/賞金総額25万ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、 元世界ランク5位のユージェニー・ブシャール(カナダ)がマディソン・ブレングル(アメリカ)を6-3 6-3で下して新シーズンをスタートさせた。

 ランキングを87位にまで落としたあと、女子ツアーでの復活劇の開始を目指す元ウインブルドン決勝進出者のブシャールは、この説得力のある勝利をつかむ過程でベストの調子の片鱗を取り戻したかに見えた。

 彼女は第1セットの序盤での3-0リードを無駄にしてしまい、いくつかのアンフォーストエラーでサービスゲームを落としたが、それからふたたび勢いをつかみ、迅速にセットを終わらせた。

 第2セットの最初の数ゲームは、互いにサービスをブレークし合う形で進んだが、ブシャールが安定性を取り戻し、ファーストサービスが入り始めたことでふたたび優位に立った。

 自信を得たブシャールは3本のサービスエースを決め、最終的に71分で88位のブレングルに対する勝利を決めた。

「まあまあだったと思うわ。私はすごくナーバスになっていた。新シーズンの最初の試合だったから、自分のレベルから何を期待すべきかわからないものでしょう。精神的にうまく対処することができてよかったわ」とブシャールは振り返った。

「ことがあまりうまくいっていないときに、比較的迅速に形勢を逆転させることができた点が気にいっているわ。1、2ゲームのうちに、自分のテニスを取り戻すことができていた」

 ブシャールは次の2回戦で、アリソン・バン ウィトバンク(ベルギー)と予選勝者のビビアネ・スクーフス(オランダ)の勝者と対戦する。

 一方、オリンピック金メダリスト同士の対戦で、モニカ・プイグ(プエルトリコ)はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した350位のベサニー・マテック サンズ(アメリカ)を6-3 6-2で退けるのに、74分を必要とした。

 プイグは2016年リオ五輪の女子シングルスで優勝し、マテック サンズは同じオリンピックでミックスダブルスのチャンピオンとなっていた。マテック サンズは昨年5月以降、一度もWTAツアーのシングルスの試合で勝っていない。

 また、2017年オークランドのシングルス優勝者でありながら、今年の大会で本戦入りするのにワイルドカードを必要としたローレン・デービス(アメリカ)は、ララ・アロア バレーナ(スペイン)を6-2 6-2で倒して2回戦に駒を進めた。

 火曜日のハイライトは、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)対ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)の元世界ナンバーワン同士の対決、そして前年度覇者ユリア・ゲルゲス(ドイツ)の初戦となっている。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はユージェニー・ブシャール(カナダ)
AUCKLAND, NEW ZEALAND - DECEMBER 31: Eugenie Bouchard of Canada speaks at a media conference after winning against Madison Brengle of United States in their match during day one of the 2019 ASB Classic at the ASB Tennis Centre on December 31, 2018 in Auckland, New Zealand. (Photo by Dave Rowland/Getty Images)

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