「すごく楽しかった」ーーフェデラーがセレナとの初の真剣勝負に勝利 [ホップマンカップ]

 ITF(国際テニス連盟)の男女混合国別対抗戦「ホップマンカップ」(12月29日~1月5日/オーストラリア・パース/室内ハードコート)の大会4日目。

 ロジャー・フェデラー(スイス)は、もうひとりのテニスの偉人であるセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と初めてコート上で対決した際に、自慢する権利を勝ち取った。スイス対アメリカ戦の勝負を決めるミックスダブルスで、フェデラーのスイスがアメリカペアに対して4-2 4-3(3)で勝利をおさめたのである。

「(セレナのサービスに対する)リターンで、ナーバスになってしまったよ。人々は彼女のサービスについて大いに話していたが、なぜそれほど素晴らしいサービスなのかがわかった。ただただ、コースが読めないんだよ」とフェデラーはコメントした。

「すごく楽しかった。彼女がどれほど決意に満ち、集中しているかがわかる。彼女のそんなところが大好きなんだ」

 フェデラーとチームメイトのベリンダ・ベンチッチ(スイス)は、4ゲーム先取のミックスダブルスでセレナとフランシス・ティアフォー(アメリカ)のペアを克服し、スタジアムを埋め尽くした1万4000人の観客の前で、スイスは2勝1敗でアメリカを倒した。

 フェデラーとセレナは試合後、いっしょにインタビューを受け、並んでセルフィーを撮った。

「すごく楽しかったわ。私たちのキャリアの絶頂期にこんな対戦をできるなんて、すごく素敵なことよ」とセレナは言った。

「ものすごくワクワクしたわ。文字通り、私のキャリア最大の試合だった。これほど偉大な、私が敬服している人と対戦できるなんて。それも、相応の重要性のある試合を」

 フェデラーとセレナは、合わせて「43」のグランドスラム・タイトルを獲得している。

 前年度優勝のスイスが木曜日にギリシャを倒せば、土曜日の決勝に進出することができる。月曜日にすでにギリシャに敗れていたアメリカにとって、決勝進出はもはや不可能となった。

 待ちわびられた注目の対決は、フェデラーがセレナのスマッシュを追って走り、それをラインぎりぎりへのロブで返すという、もう少しで決めかかったプレーによって、すぐに前評判に見合うものとなった。

 フェデラーとセレナは力強いサービスを打ち込み合い、第1セットには、お互いのファーストサービスをリターンすることができなかった。

 フェデラーが3度目のホップマンカップ・タイトルに近づいていく過程で、彼のネットでの卓越したタッチが、勝負を分ける決め手となった。

 セレナは、第2セットの終盤に、数回右肩をつかんでいたが、ケガの懸念はないと主張した。

「ああも素早いチェンジで、大砲に弾丸を詰めるのに十分な時間がなかったのよ。まったく普通のことだわ」と彼女は言った。

 このミックスダブルスに先立ち、男子シングルスでフェデラーはティアフォーを6-4 6-1で下し、女子シングルスではセレナがベンチッチを4-6 6-4 6-3で破って、スコアを1勝1敗に持ち込むことに成功していた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は対戦後、笑顔でセルフィーを撮るロジャー・フェデラー(スイス)とセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
PERTH, AUSTRALIA - JANUARY 01: Serena Williams of the United States and Roger Federer of Switzerland take a selfie on court following their mixed doubles match during day four of the 2019 Hopman Cup at RAC Arena on January 01, 2019 in Perth, Australia. (Photo by Paul Kane/Getty Images)

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