前年覇者ゲルゲスと快進撃の18歳アンドレスクが決勝へ [ASBクラシック]

 2019年シーズン開幕戦のひとつとなる「ASBクラシック」(WTAインターナショナル/ニュージーランド・オークランド/12月31日~1月6日/賞金総額25万ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、ティーンエイジャーのビアンカ・アンドレスク(カナダ)が第3シードのシェイ・スーウェイ(台湾)を6-3 6-3で退け、前年度覇者のユリア・ゲルゲス(ドイツ)に対する決勝へと駒を進めた。

 予選を勝ち抜き、本戦でカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)らのシード勢を倒したあと、18歳で世界ランク152位のアンドレスクはこの日、世界ランク28位のシェイを圧倒し、自己初のWTAツアー決勝に進出した。

 7日前、無名のアンドレスクは同大会の予選に臨み、オーストラリアン・オープン予選で腕試しをする前に数試合を経験できればと願っていた。

 そして日曜日、彼女は初のツアータイトルをかけてゲルゲスと対戦することになる。第2シードのゲルゲスは、ヴィクトリア・クズモバ(スロバキア)を6-1 7-6(6)で下して大会連覇に王手をかけた。

「オークランドは私からベストを引き出してくれるようだわ。いったい何が起きているのか、よくわからない」とアンドレスクはコメントした。

「私にとって、今この瞬間に集中することが非常に重要なのだと思う。この週を通してずっとそれをやってきた。そして今、私は感謝している。うれしいという言葉では足りない気持ちだわ」

 アンドレスクがシェイに対する準決勝で勝利をつかむ過程で見せたのは、この週を通してもっとも圧倒的なパフォーマンスだった。彼女は第1シードのウォズニアッキを6-4 6-4で、第6シードのビーナスを6-7(7) 6-1 6-3で破っていた。

 準決勝での彼女は出だしからシェイに対して試合の舵を握り、ドロップショットや巧みなチェンジオブペースを披露した。それは今週を通して彼女の勝利を支えてきた武器だったが、この日の彼女はそれを、より明らかな自信をもってやってのけた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はビアンカ・アンドレスク(カナダ)
AUCKLAND, NEW ZEALAND - JANUARY 05: Bianca Andreescu of Canada plays a forehand during her semi final game against Su-wei Hsieh of China at the ASB Classic on January 05, 2019 in Auckland, New Zealand. (Photo by Hannah Peters/Getty Images)

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