バーティが復帰戦に臨んだ世界1位のハレプを倒す「私は勝てると信じた」 [シドニー国際]

 オーストラリア・シドニーで開催されている「シドニー国際」(WTAプレミア/1月7~12日/賞金総額82万3000ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、アシュリー・バーティ(オーストラリア)は最後のゲームで相手のサービスをブレークし、6-4 6-4で第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を下した。

 これはハレプにとって、背中の椎間板の故障による長い休養を経ての、2018年10月以来の試合だった。ハレプは昨年のフレンチ・オープンで優勝し、オーストラリアン・オープンでは決勝でカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に敗れていた。

「USオープンで最後に1試合を通して戦ったあと、ほぼ4ヵ月もプレーしていなかったことを鑑みれば、素晴らしい試合だったと思うわ」とハレプは振り返った。

「私は、いいレベルのテニスをプレーしたと思う。彼女は、すごくいいプレーをしていたわ。彼女のスライスは、今日素晴らしかった。だから彼女は、この試合に勝つに値した」

「でも私も、勝利に非常に近かった。彼女のサービスをブレークする多くのチャンスを手にしていたし、アドバンテージも握ったけど、それをつかむことができなかった」

 ハレプは、痛みは感じていないが、背中の故障から回復したと宣言するのは、木曜日の状態を見るまで待つと言った。

「まったく痛みはない。それについてはうれしく思っている。すごくいい兆しよ」とハレプは言った。

「今は体を休め、明日の朝起きたときにどのような具合だか、見てみることにするわ」

 昨年8月にハレプに対して2度負けていたバーティは、5本のサービスエースを決め、一度もダブルフォールトせずにハレプのサービスを3度ブレークして、以前の傾向を逆転させた。

「ついに経験から学んだわ」とバーティは言った。

「彼女はモントリオールで、私にムチの一打をくれた。シンシナティでは、私も少し学んでいたけど、今日の私は真剣に任務に取り組み、本当によく考え、自分にチャンスを与えることができた」

 バーティはまた、こうも言い添えた。

「もっとも大きなことは、“私は勝てる”と信じたことよ。やってのけることができて本当にうれしいわ」

 27歳のハレプは、長年のコーチであるダレン・ケーヒル(オーストラリア)と別れたあと、来週のオーストラリアン・オープンにコーチなしで臨む。ケーヒルは、家族とより多くの時間を過ごしたいという理由から、もはやハレプのコーチを務められなくなった。ケーヒルは、4年間にわたりハレプのコーチを務めてきた。

 第10シードのエリース・メルテンス(ベルギー)はアネット・コンタベイト(エストニア)を6-3 6-1で破り、準々決勝でバーティと対戦する。メルテンスはこの日、1回戦も戦い、予選勝者のカテリーナ・シニアコバ(チェコ)を7-6(4) 2-6 6-2のフルセットで倒していた。

 そのほか、第5シードのペトラ・クビトバ(チェコ)がシェイ・スーウェイ(台湾)を7-6(2) 6-2で破り、ティメア・バシンスキー(スイス)はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したサマンサ・ストーサー(オーストラリア)を5-7 6-4 6-3で下し、それぞれ準々決勝に進んだ。

 また、ふたりの予選勝者が8強入りを決めた。ユリア・プティンセバ(カザフスタン)が第4シードのスローン・スティーブンス(アメリカ)を3-6 7-6(4) 6-0で、アリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ)は予選勝者のプリシラ・ホン(オーストラリア)を0-6 6-3 6-3で破った。

 準々決勝の顔合わせは(ドローの上から)、バーティ対メルテンス、プティンセバ対キキ・バーテンズ(オランダ)、サスノビッチ対バシンスキー、クビトバ対アンジェリック・ケルバー(ドイツ)となった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は2回戦で対戦したアシュリー・バーティ(オーストラリア/左)とシモナ・ハレプ(ルーマニア/右)
9th January 2019, Sydney Olympic Park, Sydney, Australia; Sydney International Tennis; Simona Halep of Romania congratulates Ashleigh Barty of Australia after Barty wins (photo by Nigel Owen/Action Plus via Getty Images)

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