ナダルが力強く復帰「ふたたびコートに立つチャンスをつかんだ」 [オーストラリアン・オープン]
ラファエル・ナダル(スペイン)は昨年9月以来あまりテニスをプレーできないでいたが、持ち前のビートを失ってはいなかった。
オーストラリア・メルボルンで開幕した今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(1月14~27日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、世界2位のナダルはワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したジェームズ・ダックワース(オーストラリア)を6-4 6-3 7-5で倒した。これは彼にとって、昨年大会の準々決勝で棄権して以来となる、ロッド・レーバー・アリーナ復帰戦だった。
17度グランドスラム大会を制したナダルは膝の故障のため、昨年9月のUSオープン準決勝をリタイアした。以来、公式戦でプレーしておらず、11月には右足首に手術を受けていた。また、左大腿の痛みを理由に、何より大事をとって、このオーストラリアン・オープンにいい体調で臨めるようにするため、前哨戦のブリスベン国際の出場を取り消した。
「何ヵ月もの戦い、特にすべてのショットで非常にアグレッシブにプレーしてくる選手たち相手に何ヵ月も戦ったあとにコートを離れ、ふたたび戻ってくるというのは簡単ではない。故障後にふたたびスタートするというのは非常に難しいことだ。そのことに関しては、僕は非常によく知っている」とナダルはコメントした。
「だから、これは重要な勝利。なぜって久々の勝利だったし、同時に、僕にふたたびコートに立つチャンスを与えてくれるものだったから」
袖なしのシャツを身に着けた彼は、ダックワースに対して何の問題の兆候も見せなかった。彼の唯一の小さな躓きは、第3セット第9ゲームで試合を締めるために自分のサービスゲームに入ったときにブレークを許してしまったということだ。しかし彼は迅速に立て直し、無事に2回戦への切符を確保した。
ナダルがグランドスラム大会で1回戦負けしたことは、2回しかない。彼は2013年ウインブルドンでスティーブ・ダルシー(ベルギー)に、そして、ここオーストラリアで2016年にフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)に敗れていた。
第5シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)はアドリアン・マナリノ(フランス)を 6-3 5-7 6-2 6-1で下し、メルボルンパークでは2015年以来となる勝利をおさめた。また、第14シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、第18シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、第19シードのニコラス・バシラシビリ(ジョージア)、第20シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、第26シードのベルダスコ、週末にシドニー国際で優勝した第27シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)も勝って2回戦に駒を進めた。
ツアーでもっとも長身のふたりの対決となった試合で、第9シードのジョン・イズナー(アメリカ)が世界97位の同胞ライリー・オペルカ(アメリカ)に6-7(4) 6-7(6) 7-6(4) 6-7(5)で敗れたことは、この日のトピックのひとつだった。
イズナーは、身長211cmと自分より2.5cm背が高い21歳のオペルカに敗れるまで、グランドスラム大会でアメリカ人に対して9勝0敗の戦績を誇っていた。(C)AP(テニスマガジン)
※写真はラファエル・ナダル(スペイン)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 14: Rafael Nadal of Spain celebrates after winning match point in his first round match against James Duckworth of Australia during day one of the 2019 Australian Open at Melbourne Park on January 14, 2019 in Melbourne, Australia.(Photo by Fred Lee/Getty Images)
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