「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月14~27日/ハードコート)の大会2日目、女子シングルス1回戦。

 シモナ・ハレプ(ルーマニア)には、こんなことが繰り返し起きている――グランドスラム大会に第1シードとして臨み、1回戦負けの危険にさらされるーーそれも、同じ相手に。

 今回のハレプは、なんとか劣勢を覆し、メルボルンパークにより長くとどまるための道を見つけ出した。

 第1セットを落とし、第2セットでも先にブレークされたハレプは挽回し、最後の4ゲームと、最後の15ポイントのうち13ポイントを取って、世界ランク71位のカイア・カネピ(エストニア)を6-7(2) 6-4 6-2で倒すことに成功し、オーストラリアン・オープンで1回戦負けした40年ぶりの第1シードとなることを何とか避けることができたのである。

 すべてのグランドスラム大会を見回しても、世界1位の選手の1回戦負けは過去に7度しか起きていない。

 その6度目のケースは、昨年9月のUSオープンで起きた。それは、ハレプだ。ハレプが大会初日に、今回と同じカネピに敗れたのである。

 この日の試合後、あのニューヨークでの失望を誘うひどい試合の話が引き合いに出されると、ハレプは笑みを浮かべずにはいられなかったようだ。

「あの試合のことは思い出したくないわ」と彼女は言った。「すごくきつい試合だったから」。

 1968年に、初めてグランドスラム大会にプロの出場が許されるようになって以来、オーストラリアン・オープンで第1シードが1回戦負けしたのはたった一度だけだ。それは1979年、バージニア・ルジッチ(ルーマニア)に起きた。そのルジッチは、偶然にもハレプのマネージャーだった。

 ハレプにとって、ここ最近、ことは荒れ気味だった。

 彼女は昨年のメルボルン決勝でカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に敗れて準優勝し、それからその数ヵ月後にフレンチ・オープンで初のグランドスラム・タイトルを獲得した。しかし、2018年の終わりには4試合に連続で負け、同時に背中の故障に苦しめられた。またオフシーズンには、長年のコーチだったダレン・ケーヒル(オーストラリア)が個人的理由でコーチの座から降り、彼女はまだ代役を見つけていない。

 もしこの日オーストラリアでカネピに敗れていたら、この一連の問題にさらなるひとつが加えられていたはずだった。

 彼女が1セットダウンから第2セットでもブレークされて1-2とされたときには、まさに、その悪い方向に向かっているように見えていたのだ。しかし、ハレプはすぐにブレークバックし、ふたたびブレークに成功してセットを取った。

 第3セットの2-2から、ハレプはサービスをキープして3-2とし、そこでカギとなる瞬間が訪れた。

 カネピは自らのサービスゲームで40-0とリードしていたが、そこからグラウンドストロークのアンフォーストエラーを通して5ポイントを連続で落とし――そのうち4ポイントはフォアハンドのミスだった――ブレークを許してしまったのである。

 そのゲームのあと、カネピはトレーナーによって左中指のマメの治療を受け、ハレプは勝利に向けて突き進んだ。ハレプは、この勝利によって大きな自信を得られるだろうと言った。

「しっかり足を動かし、体力的に壮健でなければいけなかった。そして、試合に勝てると信じなければならなかった」

 今回、彼女はそれをやってのけた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はシモナ・ハレプ(ルーマニア/右)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 15: Simona Halep of Romania celebrates after match point in her first round match against Kaia Kanepi of Estonia during day two of the 2019 Australian Open at Melbourne Park on January 15, 2019 in Melbourne, Australia. (Photo by Jack Thomas/Getty Images)

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