前年度覇者が3回戦で敗れる、シャラポワがウォズニアッキに勝利 [オーストラリアン・オープン]
今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月14~27日/ハードコート)の大会5日目、女子シングルス3回戦。
マリア・シャラポワ(ロシア)はフォアハンドのウィナーを叩き込み、前年度覇者のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に対して主導権を握った。シャラポワはこぶしを突き出し、目を閉じ、叫び声を挙げた。
彼女は、ふたたびグランドスラムのタイトルを狙う準備ができていることを示して見せたのである。
シャラポワは、約2時間半の戦いの末に 最後の4ゲームを連取。ウォズニアッキを6-4 4-6 6-3で退け、メルボルンパークで4回戦に駒を進めた。
ウィナーの総数で37対10と相手を大きく上回ったことが見せる通り、シャラポワはアグレッシブなグラウンドストロークによって大きな意味を持つこの勝利を築き上げた。
「昨年には、特にトッププレーヤーに対してあまり多くの試合をプレーしていなかった」とシャラポワは言った。
「私は、こういった試合のためにトレーニングを積んでいるのよ」
彼女は、手術で修復した右肩の問題のため、2018年シーズンを9月に打ち切っていた。
2008年オーストラリアン・オープンで優勝していたシャラポワだが、今大会では第30シードに過ぎなかった。彼女は2015年以来、グランドスラムで準々決勝より先に勝ち進んでいない。
今や31歳の彼女は、薬物使用による15ヵ月の出場停止のため、2017年オーストラリアン・オープンに出場できなかった。その前年の全豪で受けた薬物テストで、禁止薬物に陽性と判定されたからだった。
決勝でシモナ・ハレプ(ルーマニア)を倒してグランドスラム初タイトルを獲得を獲得した1年後、ウォズニアッキは第3シードとして今大会に臨んでいた。
シャラポワの次の相手は、地元選手のアシュリー・バーティ(オーストラリア)だ。第15シードのバーティはマリア・サカーリ(ギリシャ)を7-5 6-1で下し、グランドスラム大会での自己最高に並ぶ4回戦進出を果たした。
「観客が向こうについて、難しくなるだろうということはわかっているわ」とシャラポワは言った。
第15シードのバーティは、2014年USオープンのあとに2年近くテニスツアーから離れ、その期間にクリケットをプレーしていた。
「彼女のストーリーは並外れているわ」とシャラポワはバーティについてコメントした。
「彼女が休止期間をとったあとにカムバックして、すんなり復活したことは知っている」
ウォズニアッキに対する押したり引いたりのシーソーゲームの中で、シャラポワはひたすら踏ん張り続けた。
第3セットでのウォズニアッキは、ラブゲームでキープして3-2とリードしていた。しかし、シャラポワはそれから強力なフォアハンドを打ち込んでブレークを果たし、4-3とついに優位に立つ。自分のサービスゲームをキープして5-3としたあと、シャラポワはパワフルなクロスのバックハンドでとどめを刺し、またもブレークを果たして試合を終わらせた。
「レベルはかなり高かったわ」とシャラポワは試合を振り返った。
「厳しい試合となるだろうことはわかっていた」(C)AP(テニスマガジン)
※写真は3回戦で対戦したカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク/右)マリア・シャラポワ(ロシア/左)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 18: Maria Sharapova of Russia embrace at the net following their third round match during day five of the 2019 Australian Open at Melbourne Park on January 18, 2019 in Melbourne, Australia. (Photo by Scott Barbour/Getty Images)
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