リー・ナ、メアリー・ピアス、カフェルニコフが国際テニス殿堂入り

 リー・ナ(中国)はすでにグランドスラム・タイトルを獲った、初のアジア生まれの選手となった。彼女は今、国際テニス名誉の殿堂入りをする初のアジア生まれの選手となる。

 リー・ナとともに、メアリー・ピアス(フランス)、エフゲニー・カフェルニコフ(ロシア)も、2019年に殿堂入りすることになる。このニュースは月曜日にオーストラリアン・オープンで発表された。

 この3人ともが、2度グランドスラム大会優勝を遂げている――ひとつはオーストラリアン・オープンで、もうひとつはフレンチ・オープンで。

 リー・ナは2014年、32歳のときに、何度も再発していた膝の故障を理由に引退した。それは、その年のオーストラリアン・オープンに優勝し、WTAランキングで世界2位に浮上した8ヵ月後のことだった。

 彼女の最初のグランドスラム・トロフィーは、優勝までの過程で4人のトップ10選手を下した2011年フレンチ・オープンでもたらされた。彼女はまた、オーストラリアで2度準優勝していた。

 それらのコート上での成功は、リー・ナの愛嬌のある人格とあいまって、彼女の母国・中国においてのテニス人気に拍車をかけた。

「中国でこのスポーツが育っていくのを見るのが好きだった」とリー・ナは国際テニスの名誉の殿堂によって発された声明文の中でコメントした。

「そして私は、その歴史の一部となったことを誇りに思う」

 2000年フレンチ・オープンでのピアスのタイトルは、ロラン・ギャロスのシングルスでフランス人女性が獲得したもっとも最近のものだった。彼女のほかのグランドスラム・タイトルは1995年オーストラリアン・オープンでのもので、また彼女はフランスが2度フェドカップのタイトルを獲得することに貢献した。

 カフェルニコフは、ひとつのグランドスラム大会でシングルスとダブルスの双方で優勝した最後の男だ。彼はそれを、1996年のフレンチ・オープンでやってのけた。

 彼はまた1999年のオーストラリアン・オープンでシングルス優勝を遂げ、最終的に合計4回、グランドスラム大会でのダブルスで優勝し、世界1位に至り、2000年シドニー・オリンピックでロシアのために金メダルを獲得した。

 テニス名誉の殿堂の選出プロセスには、今回からオンライン投票によるファン投票も含まれる。そして過去同様、主要な投票者は名誉の殿堂のメンバーたち、ジャーナリスト、テニスの歴史家たちだ。

 候補者たちは、最低でも投票の75%を得る必要がある。今回受賞に至れなかった者たちの中には、ゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)、コンチタ・マルチネス(スペイン)、トーマス・ムスター(オーストリア)、ヨナス・ビヨルクマン(スウェーデン)、セルジ・ブルゲラ(スペイン)らがいた。

 殿堂入りの祝典は、ロードアイランド州ニューポートで7月20日に行われる。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は左から2014年全豪優勝リー・ナ(中国)、2000年全仏優勝メアリー・ピアス(フランス)、1996年全仏優勝エフゲニー・カフェルニコフ(ロシア)(撮影◎Getty Images)

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