杉田祐一のチームに鈴木貴男が加入、遠征に帯同

2月6日、デビスカップ日本代表として単複最多勝利を誇る鈴木貴男(Team REC)が公式ブログを通じて、2019年ナショナルチームメンバーである杉田祐一(三菱電機)のチームに加入することを明らかにした。先のデ杯「日本対中国」戦が始まる前に直接杉田から依頼があったとし、「強い気持ちを感じた」と、その依頼を受けたことを書き込んだ。鈴木は現役選手であるが、今回は杉田のコーチングが目的。今年すでにイベントやテニスキャンプの予定があるため、杉田が出場する全大会に同行することはできないが、可能な限り一緒に遠征すると言う。

 杉田は5日に公式twitter上に、「今一度、徹底的に鍛え直すため全豪オープン後の大会は全てキャンセルしました。高校生の時から共に進化を続けてきたバボラのシューズもニューカラーとなりました。最高のチームと共にもう一度世界のトップを目指していきます!!」と書き込んでいる。今回の件に触れてはいないが、今年にかける意気込みが感じられる。

杉田祐一 / Yuichi SUGITA on Twitter

twitter.com

 杉田は現在30歳。2017年にアンタルヤ・オープンでATPツアー初優勝を飾り、同年10月のATPランキングで、日本男子歴代2位となる36位を記録した。その年のフレンチ・オープンから2018年USオープンまでのグランドスラムは7大会連続の本戦出場。しかし、2018年は年初の大会から早期敗退が目立ち、シーズン終盤はチャレンジャー大会でプレーしていた。9月以降のランキングは二桁を維持できず150位台まで落としている(最新ランキングは160位)。

 一方、現在42歳の鈴木は、世界トップクラスのサービスを武器とするネットプレーが得意の現役選手。現役選手としての日常を続けながら、将来の日本テニス界を見据え、ジュニアから一般を対象に指導経験を積んでいるほか、各カテゴリー国内トップクラスが立つ舞台へ足を運ぶなどし、広い視野を持つようにアプローチしている。

 今回、杉田と鈴木がタッグを組むことで、どんな効果が現れるか、大きな注目が集まるだろう。

 以下は鈴木貴男公式サイトより一部転載。

 僕とは、12歳違いでジャパンオープンと全日本の決勝で対戦があり、デ杯でも同じチームとして戦ってきました。2017年には、ATPツアーで初優勝し、10月9日のATPランキングでは36位を記録しています。

 それから少しずつランキングが下がり現在は160位ですが、本人の気持ちと体は充実していて、今後の大会に期待が持てます。まずは11日の週から2大会ほどバンコクチャレンジャーに帯同し、その後は、結果次第でスケジュールが決まってくると思いますので、今後とも応援よろしくお願いします。

※写真は杉田祐一(左/撮影◎Getty Images)と鈴木貴男(右/撮影◎テニスマガジン)

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