ワウリンカが錦織を倒し、左膝手術のあと初の決勝進出 [ABN AMROワールド・テニス]

ATPツアー公式戦の「ABN AMROワールド・テニス」(ATP500/オランダ・ロッテルダム/2月11~17日/賞金総額209万8480ユーロ/室内ハードコート)のシングルス準決勝で、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したスタン・ワウリンカ(スイス)が第1シードの錦織圭(日清食品)を6-2 4-6 6-4で倒し、1年前に左膝の手術から復帰して以降では初の決勝進出を決めた。

 彼は決勝で、ガエル・モンフィス(フランス)と対戦する。グランドスラム大会で3度優勝した経験を持つウリンカにとって、決勝に進出したは2017年フレンチ・オープン以来となる。彼が最後にモンフィスと対戦したのも、そのフレンチ・オープン4回戦でのことだった。

 モンフィスはこの日の準決勝で、勝ち残っていたもうひとりのシード選手である第5シードのダニール・メドベデフ(ロシア)を4-6 6-3 6-4で退けた。1週間前のソフィアで優勝していたメドベデフは、そのときの準決勝で破ったモンフィスに雪辱を許した形となった。

 サービスの確率に関しては錦織のほうがよかったが、ワウリンカはベースラインから錦織を圧倒した。

 錦織は第2セットを取り返すことに成功したが、それでもワウリンカはパワフルなリターンで主導権を手放さなかった。ワウリンカは第3セット5-4から錦織のサービスゲームをブレークし、この接戦を勝利で終わらせた。

 ワウリンカはロッテルダムでは2015年に続いて2度目、通算で17回目の優勝を目指して決勝に挑む。同大会では準優勝に終わった2016年以来の決勝となるモンフィスは、そこでキャリア8勝目となるタイトルを目指すことになる。

 モンフィスはセットオールとなってから、よりアグレッシブにプレーした。第3セット4-4でドロップショットを決めてブレークポイントをつかんだ彼は、相手からミスを引き出してそれをものにした。彼はその後もメドベデフにミスを強いることで、試合にとどめを刺した。

「僕は戦略的にいいプレーをし、肉体的にも強く踏みこたえた。フィジカル面で対処できたことをうれしく思う」とモンフィスは試合を振り返った。

「僕のゲームプランは、彼に多くのボールをプレーさせることだった。最後には、それが成果を上げたよ」(C)AP(テニスマガジン)

※写真はスタン・ワウリンカ(スイス)
ROTTERDAM, NETHERLANDS - FEBRUARY 16: Stan Wawrinka of Switzerland celebrates his victory against Kei Nishikori of Japan after their semi final match during Day 6 of the ABN AMRO World Tennis Tournament at Rotterdam Ahoy on February 16, 2019 in Rotterdam, Netherlands. (Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)

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