モンフィスがキャリア8勝目、ワウリンカは膝の故障から復帰して以来の準優勝 [ABN AMROワールド・テニス]
オランダ・ロッテルダムで開催された「ABN AMROワールド・テニス」(ATP500/2月11~17日/賞金総額209万8480ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス決勝。グランドスラム大会を3度制したスタン・ワウリンカ(スイス)の膝は癒えたが、彼をロッテルダムのタイトルまでいざなうことはできなかった。
一年前に左膝の手術をしたワウリンカは、復帰して以来となる決勝でガエル・モンフィス(フランス)に3-6 6-1 2-6で敗れた。これはモンフィスにとって、キャリア8つ目のタイトルだった。
「ここでは数回トライした。2016年には決勝で負けたんだ」とモンフィスはコートサイドでオランダの国営テレビNOSに話した。
彼は自分のアイドルであるアーサー・アッシュ(アメリカ)もまた優勝しているこの大会で勝つことは、自分にとって特別な意味を持つと話した。アッシュは1975年と1976年に、2年連続でロッテルダム優勝を遂げていた。
ノーシードだったワウリンカは土曜日の準決勝で、第1シードの錦織圭(日清食品)を6-2 4-6 6-4のフルセットの戦いの末に下して決勝に至っていた。
しかしワウリンカは、モンフィスがプレーレベルを上げた第3セットに、ついにガス欠となった。
「第3セットで、僕は少しばかり余計にアグレッシブにプレーし、より思いきってショットを打ち込んだ。サービスもよりパワフルになり、そのことが大いに助けとなったよ」とモンフィスは振り返った。
ワウリンカはキャリア17勝目、2015年に優勝していたロッテルダムでは2度目となるタイトルを目指していた。これは彼にとって、4回戦でやはりモンフィスと対戦していた2017年フレンチ・オープン以来となる決勝進出だった。
準決勝で第5シードのダニール・メドベデフ(ロシア)を倒すのに、4-6 6-3 6-4とフルセットを必要としたモンフィスは、1時間44分を要したこの決勝でもワウリンカに競り勝った。
最初の2セットを分け合ったあと、第3セットでのモンフィスはワウリンカよりも安定性のあるプレーを見せた。すでに2-4と劣勢に立たされていたワウリンカは3本のアンフォーストエラーをおかして第7ゲームを落とし、モンフィスに自らのサービスをキープすれば勝利という有利な状況を与えてしまった。
ダブルス決勝も行われ、ジェレミー・シャルディ(フランス)/ヘンリー・コンティネン(フィンランド)がジャン ジュリアン・ロジェ(オランダ)/オリア・テカウ(ルーマニア)を7-6(5) 7-6(4)で倒して大会を制した。(C)AP(テニスマガジン)
※トップ写真は試合後のガエル・モンフィス(フランス/右)とスタン・ワウリンカ(スイス)
ROTTERDAM, NETHERLANDS - FEBRUARY 17: ABN Amro WTT Stan WAWRINKA, Gaël MONFILS during the ABN AMRO World Tennis Tournament at the Ahoy Rotterdam on February 17, 2019 in Rotterdam Netherlands (Photo by Jan Kok/Soccrates/Getty Images)
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