WTAツアー公式戦の「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」（WTAプレミア5／アラブ首長国連邦・ドバイ／2月17～23日／賞金総額282万8000ドル／ハードコート）の女子シングルス準々決勝で、ノーシードのベリンダ・ベンチッチ（スイス）が第3シードのシモナ・ハレプ（ルーマニア）を4-6 6-4 6-2で下し、ベスト4に進出した。

　第8シードのアーニャ・サバレンカ（ベラルーシ）に対する前ラウンドで6つのマッチポイントを凌いで勝っていたベンチッチは、第1セットの早い段階でつかんだワンブレークを生かすことができなかったが、ハレプは自らのサービスに苦しみ続け、総じて7度ブレークされた。

　ベンチッチは第2セットでブレークを果たして5-4とリードし、それから第3セットの3-0リードまで6ゲームを連取して一気に突き進んだ。

　先週のカタールで決勝に進出し、ここ13日で9試合目をプレーしていた世界ランク2位のハレプは、1度ブレークバックしたが、ベンチッチは再度ブレークを果たして5-2とリードし、それから3つ目のマッチポイントをものにした。

　第2シードのペトラ・クビトバ（チェコ）はそのような問題に直面することもなく、ビクトリア・クズモバ（スロバキア）を6-4 6-0で下して4強入りを決めた。2013年ドバイ優勝者であるクビトバは、わずか62分で勝利をものにした。

　彼女は次のラウンドで、シェイ・スーウェイ（台湾）と対戦する。シェイは第3セット1-5から巻き返し、第4シードのカロリーナ・プリスコバ（チェコ）を6-4 1-6 7-5で倒した。これは、水曜日にウインブルドン女王で第5シードのアンジェリック・ケルバー（ドイツ）を倒していたシェイにとって、最新の番狂わせだった。

　また、この日最後の準々決勝では、第6シードのエリナ・スビトリーナ（ウクライナ）がカルラ・スアレス ナバロ（スペイン）を6-2 6-3で下した。スビトリーナは準決勝で、ベンチッチと対戦する。

　大会3連覇を目指すスビトリーナがドバイで準決勝に進出するのは、これで4年連続となる。彼女は各セットで先にブレークを許したにも関わらず、その都度挽回してストレート勝ちをおさめた。(C)AP(テニスマガジン）

※写真はベリンダ・ベンチッチ（スイス）
DUBAI, UNITED ARAB EMIRATES - FEBRUARY 21: Belinda Bencic of Switzerland celebrates victory over Simona Halep of Romania during day five of the Dubai Duty Free Tennis Championships at Dubai Tennis Stadium on February 21, 2019 in Dubai, United Arab Emirates. (Photo by Francois Nel/Getty Images)